講談社文庫<br> 私的生活

講談社文庫
私的生活

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  • サイズ 文庫判/ページ数 278p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784061316973
  • NDC分類 913.6

出版社内容情報

【内容紹介】
乃里子は年下の財閥御曹司に求愛され、結婚した。海を見下ろす高級マンションで2人きりの新婚ごっこ。誰もが羨む上流暮らしだが、乃里子は思う。わたしは金持が身にそぐわない人間、と。そのままにしてある独身時代の仕事場には日記やアルバム。夫にも見せない私的生活がそこに。結婚の生態を描く傑作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

tera。

11
いい歳をして大した心構えもなく結婚した結果…って気がする。何で嫁の方だけ我慢せなあかんのかって思わないでもないけど、だったら二人の稼ぎに見合ったくらしをしないとね。2013/09/28

meg

7
田辺聖子の80s小説。とてもキュートな。 時代感覚として違いはあるかも。でも結婚に普遍的な何かがこの小説にはあると思う。2023/10/24

Taito Alkara

6
大人になれない男と大人になっていく女の話。その過程での気持ちの遷移が描かれた作品でした。2016/12/13

6
『言い寄る』の続編。財閥御曹司と結婚して、菫色の高級な石鹸を使ったり、季節ごとに大量な洋服をつくったり、と表面上の生活自体はとてもきらきらしていて美しい。なのに、その生活を、「「贅沢」と表現するけど、「幸福」と呼んだことはないのだった」と書くのがなんとも凄い。そういう地の文の文章表現にとても惹かれた。2015/06/21

春雨

4
田辺聖子はやっぱり秀逸。女が自立心を持ってそれを実践できると、いくら権威や金があっても男は勝てないな・・・田辺聖子の書く恋愛って人生の苦みの部分を真っ向から肯定してあっけらかんと表現されるから、重くなりすぎないで共感しながら読んでいける。優しさの玉は出尽くしたことの裏切り・・・うーん唸る。絶対高校生とかお子様には分からないよ、こういう恋愛の形。 剛がうちのお父上と性格そっくりなのでそういう意味でも頷きまくりで読み終えた一冊。しかしこのひとの書くものは仕事できる女が御曹司に言い寄られて結婚するけど、傲慢な金2011/08/06

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