出版社内容情報
【内容紹介】
新野を捨てた玄徳は千里を敗走。しかし曹操はなおも追撃の矛を収めず、呉を仲間に誘い天下に覇を唱えようと図る。だがこれは呉の降参を意味する。呉の逡巡を看破した玄徳の軍師孔明は呉侯孫権を説き伏せ共に曹操に当る。史上有名な赤壁の決戦が迫る。――戦塵に競う群雄の栄枯盛衰を描く叙事詩。〈全8巻〉
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
マッサー
11
赤壁の戦い、劉備と孫権のかけ引き、孔明の強かな国づくりの戦略。これから蜀をものにするために、孔明がどうするか。面白い。2021/04/17
nyangle
3
映画『レッドクリフ』でおなじみの「赤壁の戦い」の巻。見どころ満載。呉の論客たちの意地悪な詰問を孔明が鮮やかに論破するシーン。呉の老臣黄蓋が、敢えて百叩きに処されてたくらむ「苦肉の計」。猜疑心旺盛な曹操をもたばかる、龐統による「連環の計」。そして孔明の智謀の数々。季節外れの南東風を呼び起こし、周瑜の陰謀をことごとく見破り、敗走する曹操を追い詰め、孫権の妹を劉備の妻として連れ帰る。戦後劉備は拠点を得て、蜀への進出を図る。赤壁から蜀建国までが三国志の中盤かな? 佳境に入ってきた感触。孔明の智謀に見とれるばかり。2019/07/21
2h35min
1
三国志でいちばんおもしろいところ。2022/05/10
岩間 宗達
0
読了。孔明の知謀と周瑜の計略がぶつかり合いながらも最後は互いに尊敬していたことが分かる。劉備の優柔不断な態度にはやや期待はずれの感あり。2018/12/14