講談社文庫<br> 氷紋

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講談社文庫
氷紋

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  • サイズ 文庫判/ページ数 296p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784061314573
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

【内容紹介】
札幌のS大学医学部教授の愛弟子は、教授の娘と結婚し、将来を嘱望されていたが、若妻の心の底には、今は小さな町の病院に左遷されている夫の友人の面影が消え去らずにいる。その友人との7年ぶりの邂逅。凍てつく北国の街に展開する許されざる愛とその破局を描いた本格的長編ロマン。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あつひめ

67
渡辺さんの作品は数冊読んでいるが…いつまでも縮まらない夫婦の感情…少し寂しくなりました。川辺さんの解説が印象的だったからか…。心の内を吐き出せない不器用な男二人。夫も…そして密かに想いを寄せた男も…対称的だけど不器用。でも…どうなのかな…ラストの仕打ちはともかく、妻の心もちょっとなぁ…。世間知らずを絵にかいたようで…同じ女としてはちょっとなぁ。岩下志麻さんが昔ドラマで演じたそうだけど…現代版をもう一度やらないかな。2013/09/28

Smileえっちゃん

49
本の整理の為再読。随分前読んだ時は、愛のない結婚をした女性の悲恋ものと感じた渡辺淳一作品。愛されてない事を知りながら、教授の令嬢と立身の為結婚した敬之。同期の久坂は左遷され地方の病院にいく。愛のない生活の7年、敬之の計算された優しさに気づく。言葉少なく、言い訳しない、女性への優しさも感じられない久坂の心が見えない。妻であり、母でありながらの有己子の身勝手な行動も理解できない。独りよがりではなかったのか。「愛されなかった男の出来たたった一つの仕返しだ」と敬之のした事は許されない。誰も救われない結末だった。2020/03/26

美雀(みすず)

42
父親の愛弟子と結婚させられた娘の悲劇なんだろうなぁと思いました。思い続ける男性がいて、再会して関係を持つ。どうして思いを結婚前に打ち明けなかったの?と後悔し続けたのでしょうね。いくら夫婦でも許せる事と許せない事があると思う。凄く冷たい夫だなと思いました。2014/05/13

マ・クベ

7
序盤は淡々と話が進み、薄い関係がある男女でしたが、終盤てやっと夫の復讐やらで展開がありました。もっと刺激的でハラハラドキドキするストーリーを期待していたので少し消化不良てした。2014/03/11

ちくわ

6
結婚してても心の中には別の人が、うちのかみさんにもいるのか?2013/11/26

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