講談社文庫<br> 播磨灘物語 〈2〉

講談社文庫
播磨灘物語 〈2〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 295p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784061314511
  • NDC分類 913.6

出版社内容情報

【内容紹介】
天正6年、秀吉は再び播州へ。対毛利の軍議を加古川に練る。説きまわる黒田官兵衛。恰も中国の縦横家に似る遊説家は日本戦国期に彼一人といえる。本巻には、竹中半兵衛、登場。官兵衛とはじめて会う。荒木村重の信長への謀叛は官兵衛を怖れさせる。主家、御着城の小寺氏が村重になびくのではないか、と。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

B-Beat

23
☆何十年ぶりとはいえ再読のゆえかあるいは元来が歴史好きのためか読み始めるとつい夢中に読み進めてしまう。今の兵庫県播磨地方の小藩主というか地方豪族に過ぎない小寺氏の家老としての官兵衛。そんな彼の東の織田氏と西の毛利氏の狭間で文字通り東奔西走する姿が丹念に描かれる。信長との謁見。本能寺の10年前に毛利氏の外交官・安国寺恵ケイの予言。「信長の代、五年、三年は持たるべく候。…左候てのち、高ころびに、あふのけに、ころばれ候ずると見え申し候」「藤吉郎、さりとてはの者にて候」果たして官兵衛も同じような感触を得たのか。 2013/12/13

Kaz

18
周囲の反対にもめげず、信長に賭けた黒田官兵衛。万人が何と言おうと、見るべき目を持った人が見ないと何が正しいのかは言えない。そういうのが分かるようにならないと物事の判断を誤るよね。2013/03/23

烟々羅

18
司馬遼太郎の先祖も、この地の戦に参加していたという。当地を知る本として読み始めたが、近辺の地名ごと、いまのJR山陽線の駅よりも高い密度で当時城があり領主がいて、べつの立場で動いてる。海沿いはまたそれぞれ別の領主の城があり、山間部は山間部で数は少ないが拠点となる城がみっつ。さすがの秀吉も「中国(神戸から西)はみなこうか」とうんざりして問い「播磨だけです」と官兵衛が応える(p.248)。 司馬遼太郎が出身だから調べた、官兵衛が地元から平和的に信長勢に加わったから記録が残った面もあるかもしれんが、一筋縄にいかん2016/03/31

YuiGaDokuSon

9
信長との取次が行われ、いよいよ秀吉との出会い。織田か、毛利か。播州が天下分け目の戦いに巻き込まれ、官兵衛の諜報力と冷静な判断力が試される。登場する一人一人の人物像が、くっきりと浮き彫りにされているのがすごい。物語がさらに現実的になり、どうしてそう展開されたかが必然的であったと裏付けて行く。2014/02/08

スミノフ

7
秀吉の播州入りから物語を起こす第2巻。織田方につくか毛利方につくかで揺れる播州の情勢と、その狭間で揺れる小大名たち。そして、主君や周囲を説得して信じる道を進もうとする官兵衛。その心理と人間模様が鮮やかに描かれています。2006/03/06

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