講談社文庫<br> 播磨灘物語 〈1〉

講談社文庫
播磨灘物語 〈1〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 288p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784061314504
  • NDC分類 913.6

出版社内容情報

【内容紹介】
黒田官兵衛、この戦国末期が生んだ商人的思考の持主。それは既に彼の家系に根づく。官兵衛22歳、播州御着城にて一番家老。洗礼名シメオン。のち、如水。本巻は入念に官兵衛の人となりをたどり、播州の小天地で、広大な世界に想いをはせていた一紳士が、愈々織田信長の岐阜へ旅立つあたり迄に関って進む。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐々陽太朗(K.Tsubota)

73
かなり前から買い置いていたのだが、全四巻ということでこれまで読むのを躊躇っていた。しかし、大河ドラマが今月五日から始まってしまった。後れをとってはならじとばかりに慌てて読み始めた。若き日の官兵衛は私が住んでいる姫路に住んでいただけに、物語の舞台となる所になじみがあり、今の様子を知っているだけに興味深い。旧弊を廃し、広く世間を観て物事をありのままに情勢分析する官兵衛。気概に富むが、身体能力に恵まれない己を知り、知力で激動の時代を乗り切ろうとした官兵衛の慧眼たるや見事と云うほかない。2014/01/12

ぼちぼちいこか

24
黒田如水こと黒田官兵衛が主人公。序盤は黒田家の出自について書かれている。官兵衛が動き出すまで中だるみして読んでいた。足利義昭が失墜して毛利家に逃げ込んだ辺りで次巻へ。ようやく官兵衛が動き出す。2022/10/30

B-Beat

23
【再】昭和56年だから32年ぶりの再読。官兵衛の曽祖父の代から物語は始まり、例によって司馬作品の特徴でもある史実・史料の入念な分析調査に基づいた描写展開が繰り広げられる。荒木村重の仲介で信長に謁見する緒に就くところでこの巻が終わる。官兵衛に関する著名なエピソードに有岡城での幽閉生活を余儀無くされたことがあるが、その城主たる荒木村重との因縁というか親交がこの時を起点にしているのを改めて知った。学生時代から社会人成り立ての頃、貪り読んだ司馬遼太郎作品の数々。その後何度も読み直しながら、今またこの時に読む。2013/12/09

Kaz

18
魅力的ではあるんだけど、なぜかメジャーな扱いを受けてこなかった黒田官兵衛。もっと早く大河ドラマの主役になっても良かった気がする。2013/03/16

YuiGaDokuSon

16
司馬さんの本を読むたびに思うことなのだが、時代背景や人物の人となりの説明がとても濃い。なぜ時代がその流れになったか、なぜその人はそう動いたのか、筋道立てて書かれているのでその時代に明るくなくても自然にすっと入れる。それにしてもよくぞこれだけ調べたものだ。官兵衛を語るまでに、黒田家を理解するところから始まる。ものすごくコアな説明が続くのに疲れさせない。おかげで入り込んでしまった。2014/02/03

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