出版社内容情報
【内容紹介】
鉄砲は名人、女好きは日本一。スケールの大きい戦国武士のうちでも、とりわけ異彩を放つ雑賀孫市。藤吉郎との奇妙な友情のうちに、紀州雑賀衆の頭目として鉄砲の腕にもの言わせ、無敵の信長にみごと“尻啖(しりくら)わせた”痛快さ!戦国の世を縦横に生きた奇男児の豪快な一生を描く、著者会心の長編。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
GaGa
47
少し時間をかけて再読してみました。私は司馬氏の作品ではこれが一番好きです。鉄砲集団雑賀衆。雑賀(鈴木)孫市の生き方はたまりません。あと、生きるか死ぬかの戦いに挑む中で、浄土真宗の「南無阿弥陀仏」をいつの間にか唱えてしまうと言う描写、非常にリアルでいい!歴史小説ファンで未読の方は是非どうぞ。2012/12/04
はらぺこ
27
藤吉郎や「ぽるとがる様」との遣り取りは好き。扱い方が難しいらしいけど、自分は遠距離攻撃の鉄砲に魅力を感じない。せやから、前田利家と槍で一騎打ちした時は気持ち良かった。余談で「出雲のお国」を説明する時に「京マチ子、岡田茉莉子」を例に挙げてた。古過ぎて顔が思い浮かばんわ!時事ネタ流行ネタの欠点やね。2010/07/26
ちょん
25
あー、面白かった。なんて愛らしい人物、雑賀孫市。鉄砲は名人、女好きは日本一。人に愛され、敵にも愛された孫市。最後の最後まで孫市らしい生き方をしてくれた。2014/06/23
hideo
23
なかなか読まなかった本です。孫市と杉之坊と勘違いしていました。なるほど雑賀衆の鉄砲は、戦国時代の天秤を大きく揺らしていたのですね。孫市自身は、破天荒な人物でとても魅力的に描かれていますね。2014/03/16
yoshida
17
再読です。鉄砲は名人。女好きは日本一。ぐいぐい引き込まれ、すぐに読了。主人公である雑賀孫一の明るさ、スケールの大きさ。石山本願寺の軍配を握り、信長に一泡吹かせる。孫一の使用した銃「愛山護法」。ゲーム「信長の野望」では必ず作ってます。2014/07/02