出版社内容情報
【内容紹介】
「矢じるしの先っぽの国、コロボックル小国」は、人間の世界からいろいろなことを学んで、めざましくかわりはじめていた。
学校をつくり、新聞を発行し、科学も学んだ。ただ、なるべく人間とかかわらないよう、ひっそりとくらしていた。だが、新型飛行機の試験飛行の日、コロボックルの1人がついに人間にみつかってしまう。コロボックルのことなど、何も知らない少年に……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Rie
19
純粋に楽しめた。児童書っていいな。コロボックルたちも空を飛びたいと願い、とうとうヘリコプターみたいなものや一人で飛ぶ機械まで発明してしまう。新型機の飛行実験最中にモズの攻撃にあい一人のコロボックルが空から落ちて行方不明に。なんとその行方は…。 おチャメちゃん流石!コロボックルたちの活躍や独りぼっちの心細さ、反対に近くに仲間がいる心強さ。心が通じ会えた時の嬉しさ。相手を思う優しさ。なんだか童心に返れたような楽しい作品。2014/05/19
ten
18
シリーズ3作目。たった3日間の出来事なのにびっくり。人間の世界もコロボックルの世界もゆるーく世代交代が進んでるように思いました。作者あとがきで、「こうして、人間の心の世界の中に、コロボックルたちのひとりびとりがしずかにしみこんでいくことになりました」という表現がとても好き。作者はひとまず、この物語をおしまいにしようとしていたようですが、10年後に続編ができ、この作品を『完結編』ではなく『曲がり角編』とおっしゃってます。現在のお年を考えると無理は申せませんが、この物語は永遠に続いてほしいと思うのですが。2016/02/14
椿
14
ついに、空を飛んでる〜すごい!マメイヌ隊の登場。マメイヌ、飼い馴らせたんだね〜。おチャメさんが小学校二年生に。親戚の子の成長を見てる気分になるよ。この巻も楽しかった。2015/03/12
ぼんくら
11
シリーズ③。コロボックルの国では、空を飛ぶ技術の研究が進みテスト飛行に入った。小型オーニソプターをつけたミツバチが飛び、ヘリコプターに乗ったサクランボが見守る。ところがヘリコプターがもずに襲われ、それを助けようとしたミツバチが人間の町に落下、おチャ公という新聞配達をする男の子に拾われ鉛筆削りの中に閉じ込められる。行方を捜す小人たち。手がかりを見つけたのはサザンカの双子。おりこうさんのオハナや、せいたかさんの娘オチャメさんの活躍でミツバチは救出される。やっぱりこのシリーズは面白~い。かえる関連本。2011/05/17
ayururito…
9
おチャ公は良い人? 悪い人? どうやって助ける?・・・とドキドキしながら読み進める。おチャメちゃんの重要性、クールさに脱帽(^_^;)2014/03/27