死霊 〈1〉

死霊 〈1〉

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  • サイズ A5判/ページ数 280p
  • 商品コード 9784061183810
  • NDC分類 913.6

出版社内容情報

【内容紹介】
20世紀の闇に光芒を放つわが国初の形而上小説。未知へ向かう新しき未曽有のヴィジョン、ここに開示さる。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

猫丸

12
何年ぶりかの再読。今は文庫化されているんですね。隔世の感あり。僕が購入したのは箱入りの真っ黒本で、全巻揃いで驚くほど安かった記憶がある。まずは第三章まで。三輪与志の狂おしい思索は、虚体を渇仰するが、そのまとまった記述はなく、Ich+Ich=Ich、Ich-Ich=Dämon なる断片によって窺われる程度。第三章、首猛夫に対する黒川建吉の陳述は、いわゆる自同律の不快の片鱗を説明する。観念小説だが、ストーリーの起伏もあり、登場人物(津田夫人など)の描写も生き生きしている。中間小説としても読めるんではないか。2018/08/21

solaris

10
悪徳政治家を父に持つ、三輪与志、兄の高志、異母兄弟で与志の同級生矢場徹吾、私生児の首猛夫の四兄弟が、お互いを意識しながら、彼らの心に秘めた革命を起こそうと、寝ることも忘れて動き続けてた五日間の出来事。明らかにカラマーゾフ。 しかし、ここに書かれている革命は社会革命でも、産業革命でも、物事の価値観を変える思想革命でもない。 この世界が幽霊屋敷であるとして、その中には血生臭い怨恨とか無縁な理性的幽霊がいたりする。そんな幽霊と語り合えたとすると、幽霊はどう挨拶するんだろう。それは、自殺の勧告です。2015/03/07

ニョンブーチョッパー

3
2001/09/22

S‐tora

1
◎ デビッド・リンチ的と言うか、「ドグラ・マグラ」っぽいというか、象徴的な何かを次々とぶつけられて、読後には言葉にならない何かが残る。 「カラマーゾフの兄弟」を意識して書かれているらしいので、そちらも読んでみようと思う。2016/12/23

ニョンブーチョッパー

0
2003/04/15

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