ブルーバックス<br> 二次元の世界 - 平面の国の不思議な物語

ブルーバックス
二次元の世界 - 平面の国の不思議な物語

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  • サイズ 新書判/ページ数 189p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784061179158
  • NDC分類 933

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

GaGa

42
ブルーバックスで出版されているが、これは立派なSF小説。主人公は「正方形」二次元世界で様々な形と遭遇した後、「高さ」という概念に出会うのは秀逸。数学書もここまで面白く書かれていれば数学嫌いも少なくなるのではないかと思う。ただ今絶版のようだけど、どこか復刊して欲しい。ただ、この本のイラストは中々有効なのでイラスト込みで復刊すべし。2012/04/04

nbhd

13
作者のアボットは「校長先生であったことだけがわかっている人(19世紀の生まれ)」。第1部「歴史編」、第2部「対話編」の2部構成。2次元世界の住人が1次元世界の住人と話したり、2次元世界の住人が3次元世界の住人と話したりするくだりは、切実な「幾何学の精神」と切実な「繊細の精神」が入り混じって、ちょっと泣ける。2017/08/26

Jack Amano

3
次元の違いを理解しやすく小説にして書かれたものです。2次元から見た1次元、3次元から見た2次元の世界というものがどういうものかをとても理解しやすく解説してくれます。 そこで興味がわくのが、では4次元はどういうものか?ということですが、3次元に生きている我々にとっては、想像できないものでしょう。3次元に時間軸を加えて4次元とする見方もあるようですが、それは我々の理解の中で考えられたもの。4次元を想像することは、3次元に生きる我々には無理、ということも何となく理解できた。古本で買いましたが、42年前のもの。2019/05/13

ハルトライ

1
二次元や一次元の世界をどうやって成立させるんだろうと思ったら、「なるほど、ちょっと無理矢理だけどその手を使うのね」という手で、二次元の世界を作り上げていく科学小説。ただ、この小説の本題は、なによりも二次元世界から見た三次元世界というそこに目的がある。ただ、この小説を読んだからといって、次元をキチンと理解できるかというと、微妙な気もするのだが…。ともかくとして、登場人物が正方形や二等辺三角形、円というあたりのシュールさは、普通に小説として読んでもちょっと面白い。様々な場面をイメージしながら読むのがオススメ。2015/01/14

Empirestar

1
タイトルはFlatland(平面の国)。1884年にイギリスで刊行された数学SFの古典書。1992年に新訳版が東京書籍から出ているものの、ブルーバックス版ともども現在入手困難な本である。本書は数学における空間の次元をネタにした古典数学SFで、位相幾何の入門書としてかなりおもしろい空想科学小説になっている。2008/06/14

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