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出版社内容情報
【内容紹介】
だまされないためには、だます方法を知ることだ!
かの有名な英国の政治家ディズレーリは言った――ウソには3種類ある。ウソ、みえすいたウソ、そして統計だ――と。確かに私たちが見たり聞いたり読んだりするものに統計が氾濫しているし、「平均」とか「相関関係」とか「トレンド」とか言って数字を見せられ、グラフを示されると、怪しい話も信じたくなる。しかし、統計数字やグラフは、必ずしも示されている通りのものではない。目に見える以上の意味がある場合もあるし、見かけより内容がないかもしれないのである。私たちにとって、統計が読み書きの能力と同じぐらい必要になっている現在、「統計でだまされない」ためには、まず「統計でだます方法」を本書によって知ることが必要なのである!
★本書は『書評空間 KINOKUNIYA BOOKLOG』にエントリーされています。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
てち
129
統計。我々の生活にとって切っても切り離せないものである。統計を作る人と見る人に間に情報の非対称性があり、騙されたりすることが多々ある。本書は統計に騙されないための基本的なことが書かれている。難しい数字などは一切でてこなくて比較的読みやすい。良書である。2020/12/21
kaizen@名古屋de朝活読書会
91
大学の統計学で、「嘘をつくための道具」として習ったので、本書に違和感はありません。 統計は、前提、制約条件などを省略すれば、容易に誤解を与えることができます。 前提、制約条件などを調べ切れていない場合と、悪意による場合もあるかもしれません。 統計の嘘を見破れるようになったら、一人前と言われました。 本書もその修行のひとつだと思えば、楽しく読めます。2009/07/17
Tomoichi
34
原書が出版されたのが1954年、翻訳が1968年。古すぎて諸例が共感できないが、内容は面白くここで提起されている問題点はTVや書籍で未だ悪用されている。数字を鵜呑みにしない事、その一言です。2022/07/24
mazda
31
「XX大学卒業者の平均給与はXX円」などと書かれると、何となく信じてしまうのは何故だろう?そもそも、誰が、誰に、どんな質問をして得られた回答なのか、何も知らないのに、それを信じてしまうのは人間の弱さなのか…?言われてはっとする統計の騙しのテクニックがよくわかります。一読の価値ありです。2013/12/16
tapioka
27
統計による数字に騙されないために、統計で人を欺くポイントを述べた本。50年ほど前に書かれており、例が古いのですが、非常に分かりやすく説明してくれており、誰でも手に取りやすい内容です。本書を読むと、今日でも統計による数字が日常に溢れており、それらに我々が翻弄されているのが分かります。大事なのは、例えば平均や比率が、元データは何なのか、何と比較しているのか、出てきた数字は正しいがそこから述べる意見や考え方は正しいか、都合の良いデータや比較になっていないかなど、数字を鵜呑みにしないことのようです。良書でした。2017/10/20