講談社現代新書<br> 考える技術・書く技術 〈続〉

講談社現代新書
考える技術・書く技術 〈続〉

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  • サイズ 新書判/ページ数 195p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784061158856
  • NDC分類 816.5

出版社内容情報

【内容紹介】
情報が氾濫するなかで、目的にかなった材料を収集し、整理し、文章に表現することは、むずかしい。なぜ考えていることがそのまま文字にならないのか。人を説得し、感動させる文章はどうしたら書けるのか。大好評の前著につづく本書は、三段階法、パンチのきかせ方、30―3―30の認識など、だれでも習得できるコツと技術を、先達のエピソードなどをとおし、教えてくれる現代人必携の書。

三段階法――それにしても、現代の情報洪水は一人一人の個人にとって持てあますほどに多すぎる。それをどういう風にして処理していったらよいのか。私は三段階法というやり方で、あらゆる情報を三つに分けることにしている。まず第一は、一生かかって何かやってみたいと思う目的を作る。つまり定年になって現在の仕事から離れても、ずっとつづけていってやりとげたいこと。幸福になるとか、老後の安楽などといった抽象的なものでなく「オレのライフワークは、これだ」といった具体的なものを目的として設定するわけだ。第二は、今から5年か6年のうちに実現したいこと、という目標を作る。本を一冊書こうというような仕事は、この第二の分類に入る。第三は、これから6ヵ月しか命がないとしたら、どれだけのことをやっておきたいかを考えて、目的を決める。つまり、長距離・中距離、短距離の三つの目的を具体的に決めるわけである。――本書より

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

momogaga

48
昭和の時代に著者の本を味読したことを思い出しました。著者の文章は分かりやすい。分かりやすい文章を書くためのノウハウが満載でした。これからの参考になったのは、頭を柔らかくする方法で、集合論をすすめていることでした。来年(2023年)は集合論を読み直します。2022/12/30

チャー

17
半世紀近く前に初版が発行された本であるが、著者が考える思考法についての見解を項目ごとに分類し記した本。エッセイ風に記されており非常に読みやすい。執筆された当時に、既に情報過多を訴えている点については、いつの時代も人が処理できる情報には限りがあることが伺える。いかに読まないかという観点が記されている点は興味深い。発想を豊かにするために雑誌に手あたり次第当たり視点を多く持つという手法はなるほどと思う。コロッケの縦と横の比率は視点として新鮮であった。脳を使い続けること、そして情熱と忍耐、誠実であることが重要。2022/01/01

rigmarole

9
印象度B。最初の章は説教オヤジの毒舌が目立って快く読めませんでしたが、第2章からは語調は落ち着き、読む側の私としても落ち着いてきました。もちろん知的生産、特に続編では書くことに重点を置いて論じていますが、正編同様、逸話、引用、比喩が多彩で面白いものが多く、著者の教養の豊かさが至る所に現れています。文章作成法以外にも、有能な人間とは如何、物を書く人間の姿勢は如何という人間論、精神論についての話も多く、私はむしろそちらの方を味わって読みました。それにしても、著者は魯迅を大絶賛。私も一冊くらいは読むべきか。2017/11/18

KAZOO

6
続編のほうが一般論的な説明が多いので普遍性があるのではないかと感じます。正編のほうは情報が今ではかなり修正が必要になっています。この本は書く方法とか、情報の分類や捨てる方法がかなり実践的で役にたつという感じがします。この本のほうが付箋が多くついています。2013/05/12

スパイク

5
間違って続編を借りてしまったが、折角なので読む。非常に面白かった。三段階法(短・中・長期の三つの目的を具体的に決める)、パレトの法則(大事な20%の達成で全体の80%の目的を達成)など、具体的で役に立ちそうな技術が紹介されていてためになった。文章も読みやすくわかりやすい。他人にわからせる文章を書けと著者は言っている。たぶん、私の感想をみてこの本を読みたいとか、興味あると思ったひとはいないでしょうね。もうすこし磨きをかけなければいけませんね。でも、イイ本だと思いますよ。2014/02/14

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