出版社内容情報
【内容紹介】
太古の地球からちぎれ、宇宙へとび去った星、ママンゴ!5百万年ぶりに地球へ接近したこの星にかくされたエネルギー石をもとめ、とびたった探検隊が見たママンゴの世界は!?漫画史上に名高い幻の名作、ついに登場!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
白義
18
動物に知性を与えた亜人たちや植物人間ヒロインと最初期から性癖の限界に挑戦したようなキャラクターに加え、人も人ならざるものもあっさり死んでいく殺伐さがまだまだ丸っこさを残してデフォルメされた可愛い絵で展開されていくのがハード。まさに日本戦後漫画。変則的カニバリズムに加え、子供向けの漫画なので表現はぼかしているが性の気配を漂わせる部分も強烈。悲劇的でどこか虚しいが、未来へ託されるものも残す結末がなんとも秀逸。アセチレン・ランプの悪役史の中でも本書のものはとりわけ強烈だろう。宇宙編になってからは衝撃の展開だらけ2017/03/21
Mercy
4
最初期の手塚の長編マンガ。ディズニーからの影響は濃厚。P240~P241には、ミッキー、ドナルド、ポパイにのらくろのオマージュ。影響が色濃く、ストーリー上の矛盾が多くとも、それでもなお、本作は手塚独自の世界がある。お得意のスターシステムがすでに確立しており、自己言及(これはマンガだ)や、斬新なコマ割り、そして科学知識のさりげない啓蒙が見られるからだ。子ども向けにこれほど優れたメディウムがあったことに驚かされる。なかんずく、アンハッピーエンドは、ディズニーにはない斬新さ。2015/02/17
ポチ
4
初期の手塚作品。可愛らしく人間と同じように話すウサギのミイちゃん、地球の昔の姿を残しているママンゴ星など、太古と科学が入り混じった世界で起こる事件がわくわくしました。ヒゲオヤジはこんな初期からいたキャラクターだったんですね。事件はヒゲオヤジを通して描かれ、ママンゴ星のドラマは博士を通して描かれ、どんなラストを迎えるのかとドキドキします。ラストの博士の台詞は子供向けだからこのような台詞だったのだろうか?と疑問に思っていたら、あとがきで謎が解けました。先生もそうやって表現に対して葛藤していたのか…。2013/12/08
dani
4
昭和23年発行!!しかし、凄い内容。人間が植物人間食べるし、次々に人は死ぬし。。。2010/04/03
samehada13
3
旦那に借りた。2006/11/26