出版社内容情報
【内容紹介】
漫画ファンの諸君、「漫画大学」に入学してくれたまえ！校長兼用務員のナンデモカンデモ博士のユニークな講義から、漫画のすべてを学ぼう！制作例の作品も傑作ぞろいだ！名著のほまれ高い、異色の漫画学講座登場！！
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Schuhschnabel
3
マンガの中にマンガが挿入されていてなんか変な感じがするが、漫画の描き方を解説するにはこの方法しかないのだろう。私は全く創作の方とは無縁であるが、何か引き込まれるものがあった。2017/07/25
とある内科医
2
大学らしい講義は一部で、マンガの例示が続く。 初期の手塚作品を、図書館より発掘。2021/06/14
FK
1
1950年、実に私が生まれた年に発刊されたもの。その後の手塚漫画に比べると読みにくいと感じてしまう。これも歴史的著作、といったところか。 2015/05/04
○○○ ○○
1
漫画大学だから当然マンガの大学なんだけど自伝的作品から分かる通り手塚治虫にとって大学は隠れてマンガを描いて怒られる場所なので、マンガの試験でマンガを描いて怒られるという、じゃあ何で「大学」なのか？ 例えば長谷川町子が田河水泡の弟子だったようにマンガ業界にはアシスタントから、という流れが昔からまず存在する。一方手塚がここで見せるのは「それよりひとりでやっていけるだけの力をつけること」で、それは手塚が進んだ流れそのものだ。手塚において大学とは、「手塚治虫のようにマンガを描く」ための場所でもあるのだ。2014/10/25
松田望
1
これが描かれた当時は、タイトル自体が意外なもの同士の組み合わせギャグで、大学なのによりによって漫画って……というギャップの笑いだったのだろうが、いまや本当に大学で漫画教えている時代。漫画が社会的に認知されたことと同時にカウンターカルチャー的な力を失いつつあるのだ。漫画もいずれはクラシック音楽や絵画と同じくアカデミックな権威の力を借りて生き残っていくことになるのだろうか。そう考えていると手塚氏の欄外からのツッコミに笑えなくなる。こういうことを大まじめに授業でやられた日にはたまったものではない。2014/01/13
