出版社内容情報
1976年、突如函館空港に舞い降りたソ連戦闘機・ミグ25。奪回に向け襲来が予想されたソ連ゲリラ撃滅のため、自衛隊が様々な葛藤を経て独断で決定した防衛出動の隠された真実を、元自衛官の著者が赤裸々に綴る。
内容説明
冷戦さなかの1976年9月、函館空港にソ連軍戦闘機・ミグ25が強行着陸。数日後、混乱も静まり事件は収拾に向かうかに見えたが、突如「ソ連軍ゲリラ襲来」の機密情報がアメリカより届く。陸上自衛隊第十一師団第二十八連隊基幹の部隊はただちに臨戦体勢に入るも、政府首脳は防衛出動命令の発令を躊躇。止むなく制服組は独断で防衛出動を決意し、行動を開始した…。闇に葬られた防衛出動の真実を明かす、衝撃のノンフィクション。
目次
仮想敵国・ソ連の軍用機が飛来
初動対処に五者五様
ソ連軍ゲリラの侵入
防衛出動の事前認可
陸幕首脳の現地指導
独断専行に望みをつなぐ
孤立感を深める連隊
連隊長の出撃訓示
武器使用で意見対立
函館上空に曳光弾発射
偶然、錯誤、幸運
トカゲの尻尾切り
事件の後始末と残照
ミグ25事件の教訓は生かされたか
著者等紹介
大小田八尋[オオコダヤヒロ]
安全保障アナリスト。1931年、鹿児島県に生まれる。北海学園大学卒業。1952年自衛隊に入隊、陸自幹部学校CGSを修了、1986年退官。陸士から1等陸佐までの各階級で奉職。この間「市ヶ谷駐屯地での三島由紀夫割腹自殺」「ミグ25戦闘機の強行着陸」等の事件にかかわる。退職後、セントラル警備保障(株)札幌支社長、札幌パブリックサービス(株)取締役に就任。現在、(株)冬総研国際環境総合研究所長として、ハーバード大学など北米の三つの大学の研究者と持続可能性に関する共同研究プロジェクトを推進中
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
イプシロン
可兒
風見草
ななみ
ひろ