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学研M文庫
バルバロッサ作戦〈中〉―独ソ戦史

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  • サイズ 文庫判/ページ数 385p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784059010098
  • NDC分類 946
  • Cコード C0122

出版社内容情報

レニングラードまで快進撃を続けたドイツ軍であったが、ヒトラーの攻撃中止命令により、戦力の大部分はモスクワ正面へと向けられた。そして、ドイツ軍が最も恐れていた冬将軍がやってきた。寒さと泥濘に身動きできないドイツ軍に向けソ連軍の反撃が始まった。   

内容説明

レニングラードまで快進撃を続けたドイツ軍であったが、ヒトラーの攻撃中止命令により、戦力の大部分はモスクワ正面へと向けられてしまう。そして、ドイツ軍がもっとも恐れていた冬将軍がやってきた。モスクワもレニングラードも制圧できないまま、寒さと泥濘の前に身動きの取れないドイツ軍に対し、スターリンは全戦線にわたって大反攻を開始した。

目次

第2部 レニングラード(バルト地区の猛進;ルガ戦線突破 ほか)
第3部 ロストフ(ノガイ草原;クリミア戦 ほか)
第4部 冬の戦い(シベリア軍来たる;イリメニ湖の南 ほか)
第5部 氷海の港(「銀ギツネ作戦」;白夜の戦闘)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

金吾

23
貧弱な補給品しか与えず、作戦がうまくいかない責任を現場指揮官の解任で乗り切ろうとする最高指導者とその軍事的廷臣と現場での苦闘がよく対比されているように感じます。上手くいっている時には素晴らしい状態に思えても、状況が変わるとマイナスな組織になることは多々あることなので、難しいことですが変換点を見極め組織改革をしていくにはどうするのかを平素から考えなくてはいけないことを痛感しました。2021/12/09

harass

19
*レビュが無いので転載 上巻とは違って北方軍と南方軍の活躍が書かれている。 最期に極北戦線ノルウェー周辺の白夜の戦いが描写されている。 ドイツ軍の補給の話はよく聞いていたがロシア軍の件は初めて知った。というか、補給がなかったのか…… 補給システムを作るような余裕がなかったのだな。ドイツ軍の補給を奪って食料を手に入れるしか道はなかったそうな…… 無茶苦茶や。 冬の戦いは恐ろしい。エンジンが掛からなくなるし銃は作動しなくなる。頼りになるのは銃剣と手榴弾とスコップ。白兵戦中心。 2010/11/15

鐵太郎

9
マイナス40℃、50℃というすさまじい厳寒の中で戦う兵士たち。カレルの視点は基本ドイツ側ですが、ソ連の兵士にも配られています。また最高指揮官であるヒトラーやスターリンだけでなく、最前線でスコップで殴り合う兵士たちまで、幅広い。そうそう、ヒトラーの死守命令にはとかく批判はあるのですが、カレルはこの戦いではむしろ正しい方法だったと好意的。ふーん。場面は短いけれど、モーデル元帥のはりきりぶりが面白ね。2015/01/02

月式

4
1941年のドイツ軍夏期攻勢をギリギリ凌いだソ連による冬季攻勢を何とか押し返して長大な戦線を辛うじて維持するドイツ、という辺り。冬になったら圧倒的にソ連軍が圧倒するイメージがあったが、貧弱な防寒装備のドイツ兵士の鬼気迫る奮戦の描写に熱くなる。東部戦線はやはりスコップが大活躍です。ただソ連軍の後ろ向きタコつぼスナイパーは島津一族みたいな恐ろしさがあります。そしてこの巻の最終章に、ある意味独ソ戦の趨勢を決定づけた不凍港ムルマンスクを巡る攻防が描かれている。恐るべし英米の物量。 2018/04/10

うたまる

3
いくら各戦闘で勝利しようと、自国より国土と人口で勝る国を降伏させるのは難しい。その不可能事を実現するべく目論んだのが、継戦能力を奪うための工業地帯・穀倉地帯の攻略であり、1000㎞に亘る戦線だった。この作戦はドイツのお家芸である電撃戦である程度成功はしたが、降伏させるまでには至らなかった。結局のところ、イギリスやソ連の継戦能力の源泉とはアメリカの膨大なレンドリースだったのだ。つまり日本は中国に、ドイツはソ連に足を取られ消耗していったが、倒すべき真の敵はアメリカだったということ。戦術以前に戦略で敗けていた。2020/01/09

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