内容説明
べらんめい口調と愛嬌のある風貌で慕われている南町奉行所吟味方与力の風間淳之介。あるとき、江戸豊島町の菓子屋で初老の浪人、伝兵衛と出会う。伝兵衛は半年前まで美濃、恵那城主に仕えていたが、今は菓子屋の裏長屋に、娘程の年齢差の若い妻の菊、その子供、亀太郎と三人でつつましく暮らしていた。その翌朝、淳之介の元に伝兵衛が殺されたとの報が届く。正義感が強く、人情味溢れる淳之介が活躍する、痛快捕り物帖。
著者等紹介
早見俊[ハヤミシュン]
1961年4月岐阜県岐阜市に生まれる。現在、会社員。神奈川県横浜市在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Makoto Yamamoto
1
途中で気が付いたが、図書館で2度目の貸し出しだった。 吟味方与力が捕物に出るという面白い(おかしな?)設定も、作者の筆力か読みやすい一冊。2018/01/19
ぶちゃ
0
主人公と対立する与力が器の小さい嫌な奴で、主人公の型破りさ、聡明さを際立たせるためだけの人物かと思いきや、それだけではない描写もあり、次作が気になる。悪役側にも心底嫌な奴が少ないのは作者の作風か。読後感が爽やかで心地よい。2015/11/28
M2
0
同い年の幼なじみで同じ役職で外見と性格が正反対とくれば当然互いにない部分を補い合ういい意味でのライバル関係の2人だと期待したのに、片方が片方の引き立て役に過ぎなくて残念だった。2011/04/11