学研M文庫
新選組副長助勤 斎藤一

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  • サイズ 文庫判/ページ数 284p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784059001348
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

幕末最強の武士集団・新選組のなかでも秀抜な剣技をもった副長助勤、斎藤一。異分子の脱盟騒動では粛清劇の陰の主役を務め、維新後の西南戦争では、警視庁巡査隊で九州へ赴き勇名を馳せる。剣の刃渡りにも似た波乱の生涯を描く。新選組ファン必読の書!   

内容説明

幕末の動乱、京洛の地に血風を呼んだ新選組。この最強の武士集団の中でも、副長助勤・斎藤一は秀抜な剣技の持ち主であった。異分子の脱盟騒動に際し、油小路の粛清劇で影の主役をつとめる。戊辰戦争の後、藤田五郎と改名。西南戦争が起こるや、警視庁巡査隊に参加して九州へ赴き、勇名を馳せる。剣の刃渡りにも似た波乱の生涯を活写した名著がついに文庫化。新選組ファン必読。

著者等紹介

赤間倭子[アカマシズコ]
東京都生まれ。昭和40年後半より執筆活動を始める。日本文芸家協会、日本ペンクラブ、大衆文学研究会会員。「斎藤一の会」主宰。俳句で曲水新人賞、水巴賞、麻賞など受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

えみ

51
単行本で購入・読了済みも、ついついこの三文字を見つけると購入してしまう。ある意味私にとっては呪いの文字『斎藤一』。私の心を盗み、お財布からお金を抜き取る罪深き男。きっと一生この過去の男に囚われ続けるのでしょう…。新選組副長助勤として活躍した斎藤一の生涯が半史料・半小説として描かれている。他の幹部隊士に比べて謎が多かった彼もここ最近は研究者たちのおかげで全体像が朧気乍ら見えてきて嬉しい。本書はまだあまり知られていない頃だったので現在の解釈とは違ったところも散見しているが、斎藤一の激動の人生、生き様を覗ける。2021/02/03

ウチケン

10
途中、夏休みで休読をはさんでの読了。小説の体を成しながら、実録モノの風も折り混ざる歴史小説。個人的にはチョイ苦手な作風。フィクションでいいから、時代小説としていた方が感情移入もし易かったと思う。土方歳三にとっての函館戦争での戦いが「武士の本懐」であったならば、斎藤一にとっての会津戦争は「武士の本分」を貫いた戦いであったのであろう。会津を訪れた折に、名も無き会津藩士達の墓地の隣で『藤田五郎』の墓前に手を合わせ感慨無量だった気持ちが蘇ってきた。 2016/08/24

カナリア

8
斎藤一一色の本って珍しいと思います。コアな新選組ファンには読んで欲しいです。小説ですが、途中本物の斎藤一の履歴書や写真が資料として掲載されているので、より実物に近い彼を想像できるのではないでしょうか。2010/10/28

8
薄い1冊の中で、斎藤さんの一生…遭遇してきた数々の出来事を書いているので、1つ1つのエピソードがカナリ簡素化されていたのが少し残念だった。でも、幕末の出来事が一通り書かれているので、時代の流れや当時の状況など、わかりやすくおもしろかった。幕末を生き残ったことを苦しみ続けていた斎藤さんが最期を迎えたトキの言葉、「やっぱり生きていてよかったと思うよ」はとても胸に響いた。2010/04/11

m

7
短めの本なので話は淡々と進む。新選組の生き残った隊士の一人としてしか知らなかった斎藤一。飄々としているイメージが強かったが、会津藩への忠誠心が厚かったり、試衛館メンバーでなかったが故の苦悩があったり、やはり彼にも人間らしい部分があったんだなぁ。これまで新選組といえば土方と沖田にしか興味がなかったが、これからはもっと目を広げてみよう(笑)大河でオダギリジョーが演じた斎藤一はかっこ良かったなぁ。2016/07/03

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