内容説明
この国で誰よりも強く宇宙への進出を夢見る男であり、現役の宇宙機エンジニアでもある著者が贈る、宇宙の姿と来るべき宇宙開発のビジョン。
目次
第1章 宇宙は広大である(宇宙は広大である;どこから宇宙?;軌道って、何? ほか)
第2章 宇宙の常識・非常識(太陽が衛星の邪魔をする;人工衛星も渋滞で悩む;飛行機とは大違い!動き始めると止まらない宇宙船 ほか)
第3章 人類は宇宙へ飛び出そう(人類は宇宙へ飛び出そう;月に行っても資源がない!?;火星に行くメリットはあるのか ほか)
著者等紹介
野田篤司[ノダアツシ]
日本の某宇宙開発機関に所属する現役の宇宙エンジニア
あさりよしとお[アサリヨシトオ]
漫画家。宇宙作家クラブに所属(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ロビー
4
”「宇宙に対する夢が実現しない」から「夢を見てはいけない」のではなく、「夢を見ない」から「夢が実現しない」のだ。「現実が厳しい」から「夢を語ってはいけない」のではなく、「夢を語っていない」から「現実が厳しいのだ」”とあとがきで野田氏が書いている。閉塞した現実に息がつまりそうになっている自分にそのままこの言葉を贈りたい。2010/03/23
ひろつそ
2
載っている漫画のキャラが「あやめちゃん」「あさりちゃん」だから、それだけで嬉しいひとには嬉しい。(笑)宇宙広いよねえ。手のひらに乗るサイズのボールを太陽に見立てて北海道の公園に置いた場合、お隣の恒星は沖縄の公園にあるんだものなあ。一番近い恒星がその感覚。火星移住がちらほらと言われ始めているけれど、地場無い環境ってどうなんだろ。むしろ、地場無くなって大昔に火星から地球に逃げてきたのが人類だったらとか思うわけですよ。2017/09/14
たもん
2
前半は宇宙速度などの基本的な事柄を説明してる。後半は小惑星帯の開発にかける著者の情熱があふれるようで個性的。この後、あさりよしとおのアステロイドマイナーズを読むと良い。2010/02/19
かにぱんだ
2
科学読本だけど難しい解説もなく、小学生ぐらいでも読めそうな軽い内容。宇宙機の説明から始まって、軌道エレベーター、最後は「宇宙に暮らす」というテーマへ。宇宙に出るのは大変だけど、暮らすのはこれぐらいのテクノロジーでもやれそうなんだよって話が面白い。地に足の着いたSF小説のよう。想像力がかきたてられるね。2009/08/26
でんちゅう
2
平易な文章で語っていてまあ中高生向けとしてよいかと。派手さはないけど地に足のついた夢を語っていて素敵だと思う。あと、あさりさんが思ったより仕事をしていたw2009/07/28