トラベリング・ウィズ・ゲバラ―革命前夜 若き日のゲバラが南米旅行で見た光景

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  • サイズ B6判/ページ数 267p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784054026094
  • NDC分類 296.09
  • Cコード C0026

出版社内容情報

話題の映画「モーターサイクル・ダイアリーズ」の原作で本邦初翻訳。1952年、革命家以前の若きチェ・ゲバラとその親友がオートバイで南米旅行を敢行。貧しき労働者、ハンセン病患者たちとの出会いがゲバラたちを運命づけたのだった。

内容説明

軍服にベレー帽で前を見据えるダンディーな男、エルネスト・ゲバラ・デ・ラ・セルナ。自らの信念を貫き通し、革命に生涯を捧げたゲバラの顔は、ポスターやTシャツ、マラドーナの腕の刺青となっても圧倒的な存在感を見せつける。支配階級からの解放を目指してキューバ革命を起こし、39歳の若さでボリビアで処刑された伝説の英雄。ゲバラの革命への道は、南米縦断旅行に出かけたそのときすでに始まっていた。

目次

コルドバをあとにして
ランケル族のパンパを越えて
虐げられた人々
瀕死のポデローサ二号
ボランティア消防士ゲバラ
さよなら、ポデローサ二号
『モダン・タイムス』的チリの銅山
詩を詠むエルネスト・ゲバラ
インカの地で思うこと
ついにマチュピチュ到着〔ほか〕

著者等紹介

グラナード,アルベルト[グラナード,アルベルト][Granado,Alberto]
1922年8月8日、アルゼンチンのコルドバ州エルナンド生まれ。1943年、ホアン・ドミンゴ・ペロン将軍の独裁政権に反する政治活動を行ったために投獄されるが、翌年、釈放される。コルドバ大学にて1946年に化学の理学修士号を、続いて1948年には生化学の理学修士号を修得。1955年に結婚。1961年3月にキューバのハバナ大学の教授となる。その後、アルゼンチンやキューバの大学の学部設立や研究所設立に貢献しながら、自らの研究を続け、1994年に退職

池谷律代[イケヤリツヨ]
東京都出身。東京外国語大学卒業。出版社で雑誌・書籍の編集を経てフリーとなり、現在は翻訳・執筆に携わる。雑誌『婦人公論』等で映画のコラムを執筆
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

波 環

7
チェ・ゲバラの『モーターサイクル・ダイヤリー』の同行者アルベルトの日記。ゲバラの日記ではよくわからなかった事情がこの日記でようやくわかる。彼自身も社会問題に非常に強い関心を持つ医師でゲバラに大きな影響を与えたようだ。喘息に苦しむゲバラに何度も注射を打つ。女の子にモテてサッカーが上手なゲバラ、普段は寡黙だが大事なことは鋭角な意見を言うゲバラ。年下ながらゲバラを尊重し旅を通して彼の性格をより理解していく。『自分の主義、決意に忠実であれば、全ては順調だ。』二人で絶景を見た時ゲバラが言ったことを拾っている。2024/01/18

森本コスオ

0
1950年代、ゲバラ(23)は友人のアルベルト・グラナード(29)と南米縦断旅行をした。すべてグラナードの日記をもとにした著書だ。 私はゲバラを知らずに映画を先に観た。そして本書をたまたま手にして読んだ。 アルベルトの日記は彼の意思だけではなく、現地の環境や人々の営みが鮮明に描かれていた。だから旅行記としても楽しめた。少し違うのは、政治的な内容が含まれていること。当時の南米の現状がどんなに杜撰かということが書かれていた。 他に知れたのは、ゲバラが真面目で頭が切れるということ。アルベルトはそんな彼を尊敬して2011/05/31

mi2

0
ゲバラと共に南米大陸を旅したグラナードの旅行記。熱くて真っ直ぐな2人の成長記でもあります。グラナードはのちにキューバ医療の発展に尽くした人。人がこころ動かされるのは熱い気持ちや素直で真っ直ぐな心だと思いました。2020/09/27

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