内容説明
平安時代の少年の幽霊・マコマと両想いになった、小学5年生の静枝。二人でいっしょにいる時間は、どんな時間よりも楽しくて、幸せで…。でも本当はわかっている。マコマには、帰るべき場所がある。わかっているけれど、やっぱりマコマとはなれたくない…。ゆらぐ気持ちの中で、静枝が下した決断とは?“わがかたみみつつしぬばせあらたまのとしのおながくわれもしぬばぬ”千年の時をこえた、不思議な恋の物語、ここに完結。
著者等紹介
沢村凛[サワムラリン]
『ヤンのいた島』で第10回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞。広島県出身(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うしこ@灯れ松明の火(文庫フリークさんに賛同)
16
マコマが静枝たちの前に姿を現している時間がどんどん短くなっていく。マコマはこのまま消えてしまうの?千年シリーズついに完結。大切なものを守る為に何ができるかを考えさせられた話でした。そして言葉をもっと大切にしたいと思いました。想像していたよりもあっさりしたラストで少し物足りなさも感じましたが、シリーズ全体を通じてなかなかよかったです。もし小学生の時にこの本に出会えていたら、和歌にもっと興味をもって勉強できたかも、と残念に思いました。★★★★2010/07/22
雨巫女。@新潮部
11
《私‐図書館》今回で完結。二巻が、貸し出し中の為こちらから読むことにしました。万葉集に興味もつ子ども増えるかもしれません。2011/05/30
花宴
6
シリーズ3作目。完結。静枝達が思っていたのとはちょっと違う状況に置かれていたマコマでした。四千首以上ある万葉集の歌の中からいつも状況に合った歌をサッと披露してくれたマコマ。彼にはいい刺激をもらいました。2017/05/14
むつぞー
5
今度こそキレイに終わってしまいました。日常の謎じゃなく事件があったりマコマが現代に出現した理由にも事件があり、驚きも多かったです。面白いシリーズでした。そして言葉はキレイに使いたいと改めて思いましたね。2009/12/26
しろくじら
4
寂しいけれど一番いい形に落ち着いたと思います。短歌は想いをのせて渡されるとすごいラブレターになりますね。2012/05/24