メディアワークス文庫<br> 2 (新装版)

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メディアワークス文庫
2 (新装版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 561p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784049128215
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

野崎まど6部作最終章! 「究極の創作」に挑む怪作!

内容説明

創作することの極地。それが『2』。日本一の劇団『パンドラ』の入団試験を乗り越えた青年・数多一人。しかし、夢見たその劇団は、ある一人の女性によって“壊滅”した。彼女は言った。「映画に出ませんか?」と。言われるがまま数多は、二人きりでの映画制作をスタートする。彼女が創る映画とは。そして彼女が、その先に見出そうとするものとは…。『創作』の限界と「その先」に迫る野崎まど新装版シリーズ・最終章!!『2』が、全てを司る。

著者等紹介

野〓まど[ノザキマド]
東京都墨田区生まれ。2009年『「映」アムリタ』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

HANA

65
やられた。『アムリタ(映)』から続く一連のシリーズの集大成。その為シリーズを読んでいるか否かで印象はガラリと変わると思う。読んでいる最中は、よくあるこの世のものならぬ概念を作る話かあ。この手の話の弱点はそのものを語れない所だなあ。と全体の90%までは予定調和的な終わりも含めて呑気に読み進めていたのですが…。残りの10%で完全にやられました。今までのシリーズの内容に含まれていた伏線に次ぐ伏線回収、どんでん返しに次ぐどんでん返しで完全にこちらはノックアウト。未読の方はシリーズの最後に読むのを絶対お勧めします。2023/08/25

Shun

25
シリーズ完結のこの「2」という作品は、ここまで読んできたシリーズ総集編に相応しいボリューム。これまで登場したほとんどの主要人物が随所に再登場し本作の主人公にあたる青年・数多一人を創作の極致へと導く。シリーズ始まりの1巻「[映]アムリタ」では映画製作を通じて”創作”というものの可能性が示され、この巻で終にその到達点が見えてきます。これまで各巻の話は別個に存在していたようなものですが、それも全てこの「2」のための伏線だったと思えば欠かさず読んだ甲斐はありました。そして今後さらに凄い作品を期待したい作家です。2020/08/13

moto

17
いやー、面白かった!これまでの作品のキャラクターが要所要所で出てきて、全ての物語につながりが見えてくる展開は最高ですね。驚きの展開で最後まで存分に楽しめました。アムリタをはじめシリーズ全ての作品が好きだったので、もっと続きが見てみたいという名残おしさもあります。このシリーズで野崎まどさんが好きになったので、他のシリーズも読んでみたい!2019/12/15

きたさん

16
デビューから現在に至るまでずっと、この人が書き続けていることはこういうことなのだろうな、と思わされる一冊。頭と身体と心とで納得させられました。『2 』というタイトルの意味もその先も、理解できると感慨深い。最後の最後まで油断ならない大作でした。2019/12/11

じーつー

9
これはめちゃくちゃ面白かった。 これまでのシリーズ集大成として恥じない出来。 これに繋がる作品が何のために生まれたものだったのか、全て無くてはならないもので、ちゃんと順番通りに読んだ上でここに辿り着かないとダメだ。 まったく別作品の煽りからだけど、これはこれで『全てが、伏線』だと思う。 ここに至るまで6作品があったわけだけど、やっぱり起点は『【映】アムリタ』だ。 そして『出資者』や活用の仕方が全然わからなかった『不死者』が、こんな壮大な計画のために描かれているなんて誰が想像できたことだろうか。2023/12/05

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