メディアワークス文庫<br> 時間のおとしもの

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メディアワークス文庫
時間のおとしもの

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  • サイズ 文庫判/ページ数 263p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784048863476
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

『携帯電波』―少女が台所で偶然見つけた携帯電話。耳を傾けた向こう側には、もう一人の自分がいて…。『未来を待った男』―この時代にタイムトラベラーを呼び寄せる。それが男の目標だった。『やり直したいことがある』のだという。そして、ついにその時が訪れる。『ベストオーダー』―四人の俺が、同じ場所に現れた。自分自身が複数いるこの状況を前に、俺達四人はしばし考えた後、全員で共謀し、『完全犯罪』を企てる。ほか、書き下ろし短編『時間のおとしもの』を含む、時間に囚われた人間たちの、淡く切ない短編集。

著者等紹介

入間人間[イルマヒトマ]
1986年生まれ。2007年6月、電撃文庫『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』にて作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

美羽と花雲のハナシ

53
「タイムトラベル」「タイムパラドックス」「無限ループ」「パラレルワールド」「もう一人の自分」「青春」これらの要素がぎっしりと詰まっている。そしてオチも素晴らしい。ほろ苦い結末や怖い結末など様々。表題作「時間のおとしもの」がお勧め。人の出会いを時間のおとしものと解釈する説が非常に面白い。他作品とのリンクもあるので、そちらにも興味が湧く。入間氏が楽しんで書いたのが伝わる。ラベンダーは勿論『時かけ』だよね。『電波女』でも思ったが入間氏は『時かけ』が好きなのだろう。乙一氏の『失はれる物語』、私も大、大、大好きだ。2012/04/03

そら

37
タイムトラベル、パラレルワールドなどのSF短編4編。全編、楽しかった~。入間一間大好き!会話のやりとりになんか癒されるんです。「蜜柑と檸檬は帰ってきたか?」「それは殺し屋の名前じゃないですか。」と、”デザインは車型だが~、中身はカーペット式に改良されて~名付けてデロえもん号。”には吹いた(笑)。「未来を待った男」が一番好きだけど、ラストの意味がよく分からなかったな(^^;)。表題作「時間のおとしもの」は、ロリコンっぽいシーンがいかにもって感じで微妙だな~(^^;)。2022/07/31

Yobata

36
『時間』は気まぐれな性格で、ふとしたときに『奇跡』を運んでくれる。時間を題材にした短編集。台所で発見した携帯電話にでると、もう一人の私が出て、その世界の私と入れ替わってしまう…「携帯電波」,バタフライ効果でタイムトラベラーを呼ぼうとした男と、タイムマシンの研究をし続けた友人の物語…「未来を待った男」,バッティングセンターに4人の俺が現れ、4人でしかできない事で、完全犯罪を目論む事に…「ベストオーダー」,時間が止まればいいのに…病弱な同級生が人が生きている速度は違うのだと言ってきて…「時間のおとしもの」→2012/07/19

烟々羅

28
読み友某氏にあったらプレゼンされた「たしか『読みたい本』に入れていたよね」。わたしともう一人の参加者は菓子をお土産にもってきていて、読メの集まりだということを意識していなかったのに。 入間人間は3冊目かな。内容に比して文章がちょっとローテンションなところが良い。四篇のうちでは「未来を待った男」が好き。時間遡行と ** は主題として相性が良い。(ネタバレにつき伏字)2013/12/16

美葉

26
文章がすごく読みづらかった。どれも設定は面白いと思うけれど、いまいち話に入り込めなかった。この作家さん苦手かもしれない。2020/07/29

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