メディアワークス文庫<br> カエルの子は

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メディアワークス文庫
カエルの子は

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  • サイズ 文庫判/ページ数 249p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784048860772
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

遊園地でカエルの着ぐるみをかぶって仕事をこなし、優雅な独身貧乏生活を満喫中の俺、三十歳。ある日、見知らぬガキがやってきて、俺に向かって思いっきり叫んだ。「父ちゃん!」身に覚えは…ない、わけでもない…。突然の息子の登場で、俺の平穏な生活が一変。そもそも子供は苦手なのに、どうなっちまうのか―。真冬の遊園地でじんわりと展開する、親子の心温まる物語。ぎこちない父親の愛情と、まっすぐな子供の信頼が、関わる人々に笑顔を運ぶ。

著者等紹介

峰月皓[ホウズキコウ]
1981年生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

みっちゃん

57
息子お薦めの作家さん、初読み。可愛らしい表紙です。人生の目的を見失い、惰性で遊園地でカエルの着ぐるみを着る晃の元に、突然「父ちゃん!」と抱きつく男の子!邪険にあしらう晃ですが、その言動のそこかしこに、優しさがにじみ出てしまうのです。明くんも、周りの人々をどんどん変えていきます。最後まで登場しない、明のお母さんはどうしたの?などとツッコミの気持ちもありますが、煩い事は言わずに「この子こそ、晃への思いがけないクリスマスプレゼント」と楽しんで読めればいいのかもしれませんね。ぽかぽかする本でした。2013/09/18

たぬ

27
☆4.5 同じ作者さんを続けて。主人公が人間味あってよかった。強面でオラオラ系だけど元々のコミュ力はかなり高いんだろうね。昔は世界を一人旅していたというし。突然現れた自称息子との関係性の構築も読んでて違和感なし。母の名前を頑なに言わないのは何故?とは思ったけど。水鉄砲噴射ガキとその母親はイラつくし御手洗には空気読めやと言いたくてたまらないけど基本善人がほとんど。読後は爽やかです。2022/12/06

IRIE

21
遊園地でマスコットのカエルの着ぐるみを着て働く晃の元へ、自称晃の息子明が突然やってきた! 読んでいて楽しい文の書き方なだけに、内容が少し薄く感じてしまいました(><)もっと踏み込んで欲しかったなぁ...そしてラストそこなの?!感が(笑) でも楽しく読めたので良かったです(*´艸`)2018/06/15

那由多

18
遊園地で働く晃の前に、突然小学生の息子が現れる。坂木司さんの『ワーキング・ホリデー』系で、ぎこちなく仲良くなる父子におもわず笑みが溢れる。アンドお仕事小説でもあり、ダブルで私の好きなタイプです。無表情な馨さんが感極まったトコでは、もらい泣きしてしまいました。母親の件が放置されてるが、それでいいの❓続編で触れる予定なの❓ともかく、馨さんのこととかも含めて続編希望です。2020/03/02

いずむ

17
タイミングよく、クリスマスから年明けまでのお話。遊園地の着ぐるみのお兄さんと、彼が若かりし頃、旅の道中でこさえた(?)息子の、無邪気で屈託のないハートフルストーリー。技巧とか独創性とかじゃなく、単純にその優しさ、温かさに触れて、「あぁ、良いお話だったな。」と。このお話はそれでいいと思う。難しいこと考えず、楽しみましょう。この本を、このタイミングで読めたコトがボクにとってのサンタさんからのプレゼントでしょう。メリークリスマス、アンド、ハッピーニューイヤー。2011/12/25

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