内容説明
水木しげる大先生とその一番弟子・荒俣宏が、世界を駆けめぐった妖怪探訪録。イタリアの摩訶不思議庭園、カナダのトーテムポール、バリの神々、ニューギニアの精霊、ジャマイカでの静かな旅、そして日本のピラミッド―。イマジネーションと博物学・民俗学が交錯、右脳と左脳が衝突するエキサイティングな妖怪論に加え、「楽しみの達人」水木しげるの“幸福哲学”に迫る。
目次
第1章 戦争と精霊のニューギニア探検
第2章 水木プロ合同「ヨーロッパ怪奇ツアー」
第3章 ナポリ編
第4章 水木しげると見たトーテムポールの人々
第5章 神々の島
第6章 ジャマイカの静かな旅(ちょっと失敗の旅)
第7章 土と死をめぐる祭―ブロッケン山魔女紀行
第8章 日本のピラミッドと神の声
第9章 因幡の麒麟伝説
最終章 日本の妖怪(講演ノートより)
著者等紹介
荒俣宏[アラマタヒロシ]
1947年、東京生まれ。慶応義塾大学卒。膨大な知識を駆使してジャンルを超えた文筆活動を展開。幻想文学、オカルト、博物学、図像学を流行らせた張本人。『帝都物語』(角川文庫)で一世を風靡する。アカデミズムの枠にとらわれず、読者に知的刺激を与えつづけている
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
トムトム
33
無敵の二人!私もまだまだ妖怪感度を磨かなければと思いました。荒俣さんの本は文字がたくさん。「このぐらいで読み終わるかな」とあたりをつけていた時間の倍以上かかります。この本に関しては面白すぎて、その長さが嬉しかった!好みのタイプは?と聞かれて「荒俣宏さん」と答えると、「おじさん好きなの?」と言われますが、そういうレベルの話ではないのよね~。2021/06/13
ながめ
4
少しでも水木さんに興味がある方は読んでいただきたい。彼の新たな1面や考え方、そして何よりも名言(迷言)が何とも言えず心に響く。半死人でもいい、水木さん32%でもいいぜひとも長く生きて幸福菌を少しでも多くこの世に振りまいてほしい。2010/05/10
ポルポ・ウィズ・バナナ
2
三次市 葦嶽山 稲生平太郎2016/08/19
SKH
2
水木しげる・荒俣宏による世界の不思議スポットを巡る旅行記。2013/03/29
転天堂
1
妖怪師弟の世界を俣に、もとい股にかけた楽しい旅の記録。2021/08/25