内容説明
3秒吸って、2秒溜めて、15秒で吐く。これだけで、からだの力が劇的に高まる。斎藤メソッドの原点にして集大成。かつて日本人が持っていた「呼吸力」を取り戻す感動の書。
目次
第1話 なぜ「息」を考えるのか
第2話 呼吸力とは何か
第3話 息と心の関係
第4話 日本は息の文化だった
第5話 教育の基盤は息である
第6話 危険な呼吸法・安全な呼吸法
第7話 息を感じて生きる
著者等紹介
斎藤孝[サイトウタカシ]
1960年静岡県生まれ。東京大学法学部卒。同大学教育学研究科博士課程を経て、現在明治大学文学部教授。専門は教育学、身体論。2001年、“腰肚文化”の復権を説いた『身体感覚を取り戻す』が新潮学芸賞を受賞。暗誦・朗誦を打ち出した『声に出して読みたい日本語』(毎日出版文化賞特別賞受賞)が国民的ベストセラーになり、新しい読書の「型」を提示した『三色ボールペンで読む日本語』は各界に大きな影響を与えた。他の著書に、『宮沢賢治という身体』(宮沢賢治賞奨励賞受賞)などがある。また、NHK教育テレビ「にほんごであそぼ」の企画・監修を務める
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おおにし
17
p.150「呼吸を特殊な仕方でコントロールすると、普段の自分では感じられなかったエネルギーを感じることができる。これは神秘体験でも何でもなき当たり前の生理現象です。」これ、私自身の体験としてすごくよく分かります。臆病な私はこれ以上いくと自分がどうなってしまうか不安になり、途中で止めちゃいましたが、そのまま突き進んだらオウム信者と同じ道を歩んでいたかもしれません。齋藤孝さんはカルトにはまることなく呼吸の研究を続けて、齋藤式呼吸法を確立されました。そこがすごいと思います。2014/08/11
なおみ703♪
11
息子が剣道を頑張っているが、この書を読んだら呼吸という視点からも、腰肚を安定させて、間合をとって、平常心をつくる武道は非常に大切だということが分かった。「型」を繰り返すことで技として身に付けてきた日本文化を廃れさせてはならない。臍下丹田呼吸法とは、指三本下の丹田を軸に息を長くゆるくはく。斎藤式の呼吸「3秒吸って、2秒溜めて、15秒長くはく」を習慣化してみようと思う。人は自分の呼吸が他と共有された時に心が安らぐ。一つの呼吸の把握は、いかなる愉悦にもまして完備なる悦楽である。呼吸を意識した生活を実践したい。 2016/05/14
ume 改め saryo
9
絶賛です!!(^0^) しかしまぁ奥が深いですね。 入門だけでも物凄く為になりました。 この10日ほど、意識して呼吸していますが、意識・集中度合いが違いますね(*^0^*)/2013/07/05
出世八五郎
8
3吸い2貯め15吐く。著者の出す書物はどれも為になりそうで凄い。何か凄い大事なことを教えてくれる気がする。それが真実なのかはどうあれ。
kera1019
6
「気」や「二時的な効能(友達が出来た、希望が叶う等)」を唱わず神秘的な部分を排斥して、あくまでも呼吸法を型として万人が使用可能なものとしてアプローチしてあるので、一つ一つに説得力があって一気読み。面白かった。2013/04/04