内容説明
幽冥界・神仙道研究の始祖である江戸の大学者、平田篤胤が研究人生の最後に挑んだ『稲生物怪録』。一ヶ月間、稲生平太郎のもとにきわめて奇妙な妖怪たちが毎日現れたという実話に基づく妖怪奇譚である。本書では平田篤胤がたどったすべての研究プロセスを、博物学者・荒俣宏が膨大な資料と知識を駆使して探り、『稲生物怪録』の新しい魅力に迫る。
目次
口絵 『稲生平太郎物語』
口絵 『稲生妖怪実記』
口絵 『稲生物怪録』上木用
『稲生物怪録』と平田篤胤の幽冥界研究
稲生物怪録（『稲生物怪録』柏正甫本；『稲生平太郎物語』；『武太夫物語』 ほか）
『稲生物怪録』の諸本と平田篤胤『稲生物怪録』の成立
著者等紹介
荒俣宏［アラマタヒロシ］
１９４７年、東京生まれ。慶応義塾大学卒。膨大な知識を駆使して、古代文明からサイバー・カルチャーまで多岐なジャンルにわたる文筆活動を展開
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感想・レビュー
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茶器
4
図書館本。「稲生物怪録」のあらゆる資料が集約された素晴らしい本。編者は荒俣氏。「欲しいなぁ」と大型サイトの中古価格を見ましたが、ちょっと手が出せません。2017/05/12
Nekono
2
日本の妖怪本としてはメジャーな本。何しろ大小様々な妖怪がこれでもかと出てくるとんでもない話だし、何より、実際にあった音の記録として描かれている点も見逃せない。平田篤胤が調査しているという点も評価が高い（何の評価かは別として・・） 2011/09/25
小林ミノリ
1
かの有名な実録、妖怪出現記録絵巻を平田篤胤が読み解きます、真偽はともかく貴重な記録が今も残る奇跡。
