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森の本

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  • サイズ A5判/ページ数 175p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784048837101
  • NDC分類 650
  • Cコード C0072

出版社内容情報

森の始まりとなる「パイオニア」と言われる木、早春の一瞬にしか咲かない花「スプリングエフェメル」。さまざまな森の営みを撮しとった写真に、言葉の由来を添えました。潤いと癒しの一冊です。

目次

1 水のあるところ(しみこむ;幸運な種 ほか)
2 動物たち(ヤマネおはよう;シマリスの恋 ほか)
3 静もる森(妖精の輪;実の戦略 ほか)
4 うつろい(サバイバル;ひこばえ ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

greenish 🌿

71
水・木・光・動物・・・森に息づく生物たちの営みを、ネイチャー・プロ編集室の美しい写真と物語で綴る写文集  ---日常の暮らしの中で、当たり前のこととして見過ごしていることの何と多いことか、隣りで生きているものたちへ何と無関心でいたことか。美しく神秘的な写真もさることながら、時に詩情的に、時に学術的に、時に哲学的に語られる森の営みは、心に深く沁み入りました。 木の種も葉も樹皮も、その姿形や生態は生き抜くための必然。陳腐な表現だけれども《生命力》がひしひしと感じられ、心に栄養が欲しい時に読み返したい一冊です。2014/05/10

モリー

50
豊かな森には、清らかな水が湧く。豊かな森は澄んだ空気を生み出す。たが、水や空気はの遠くなるほどの長い時間をかけて森が生み出したものだ。4500年も生き続けた木のがあるという。芽を出すまで地中でその時をじっと待ち続ける数百万、いや数千万の種が森には眠っていることだろう。運良く芽を出したとしても、光が降り注ぐまで更に幾年も歳月を重ねなければならないかもしれない。一本の木が倒れることで光が降り注ぎ、そこに新たな命が芽吹く機会が訪れる。森の木はそこに棲む動物に惜しげもなく、自らの命を分け与える。人間にも同様に。2019/06/23

seacalf

31
THE癒し。見たこともないような貴重な写真を惜し気もなく使ってくる。まったく押しつけがましくないのに圧倒的なまでに伝わってくる森からのメッセージ。湧水に集まってくるフクロウ、カモシカ、オオルリ。カタクリ畑に佇むノウサギ。カエデの枝から溢れた樹液がつららになり、その甘いつららを飛びながら飲んでいるエナガ。枝葉の奥からのぞくオオカミのまなざし。森で繰り広げられる数々のダイナミックな営みに触れ、でも心は静かにそれを受け止める。とにかく写真が素晴らしい。気取らないシンプルな文章がいい。この癒し効果、他に類がない。2017/10/11

wildchild@月と猫

26
何だか余計な言葉はいらない。ただ黙って心に寄り添ってくる本でした。永久の命の営み、奇跡のようなそのシステム、そして繰り返される生存競争。今日もまたどこかでひとつの命が生まれ、ひとつの命がひっそり土に還っていく。私もその一部になりたい。もしも来世というものがあって、生まれ変われるのなら、大きな大きな樹に生まれたい。2014/05/26

たんたんx

16
写真がとても美しく、丁寧に作られた本です。森に生息する動物たちや植物の豆知識も楽しい。心も体も潤う感じです。2016/05/25

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