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遊戯する神仏たち―近世の宗教美術とアニミズム

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  • サイズ B6判/ページ数 206p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784048836159
  • NDC分類 702.15
  • Cコード C0071

内容説明

木の中から飛び出して紙上で遊ぶユーモラスな“神仏たち”アニミズムと想像力が技巧を超越して生んだ日本美術史上のもうひとつの表現伝統を追う。

目次

日本美術に流れるアニミズム
変容する神仏たち―近世宗教美術の世界
謎多い遊行僧円空にひかれて
木喰と東北・上越
野に生きた僧―風外慧薫の生涯と作品
白隠の絵の力とユーモア
浮世絵春画と性器崇拝
北斎晩年の「ふしぎな世界」
天龍道人源道の仏画

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

キムチ27

29
精神的に煮詰まってくると、こういった本が好き。寝そべってぼんやり読むと中世の人々が描いた世界に迷い込める。それにしてもモノトーンが実に多彩に浮かび上がるから不思議なものだ。2014/10/17

キムチ27

20
軽く読める近代日本の宗教美術論。大好きな司馬遼の流れと似ていて随所に拾いものあり。宗教美術におき 仏・菩薩の何物にもとらわれない自由な在り様を遊解と説く。三章でアニミズム・野に生きた僧・飯田市の傑作を豊富な写真入りで語る。西洋とは異なり自然と人々の間に境界を設けぬ日本美術・・自然への親しみを込めユーモラスに遊ぶ表現法が根付いていた。江戸期にはとてつもなく神仏混淆が人々の生活、心に浸透していて、ある意味技巧を超える木工や絵画を残している・・円空・木喰・白隠・北斎そして地方都市の傑作を紹介している。2014/02/03

なおこっか

5
元来インド仏教にはなかった「草木成仏」の思想をすんなり受容する日本。仏像や絵画にも自然への畏怖、アミニズムが宿る。古くは土偶に表れる蛇信仰、時代下ってつくも神や百鬼夜行、鳥獣戯画。個々の論にあまり強い繋がりはないものの、円空、木喰、在野の僧風外慧薫、白隠さん、北斎の作品を時に写真つきで解説されている。最後に取り上げられた明治期の天龍道人源道、全く知らなかったがとてもインパクトある蓮絵、見てみたい。どなたか研究されているだろうか。仙厓さんに先んじた慧薫も気になる。白隠さんの絵は永青文庫に多数。2023/03/09

月見里

2
日本美術史ということだったんですが、アミニズムや仏教の信仰の話なんかもあって、さらに若冲さんの話もあって個人的にニヨニヨしながら読みました(笑)2011/06/30

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