内容説明
王朝時代から綿々と人の生活を彩り、活気を与え続けてきた「かざり」。日本独自の美を「かざり」の中から発見する。
目次
「かざり」は生きている―日本の装飾文化
風流と見立て
揃いの美学
日本美術における金
日本絵画における銀―東アジア文化圏が育てた一世界
風流造り物―王朝のかざり
蒔絵の箱―かたちと装飾
かざりと風呂と茶―林間の茶の湯
越境者というモチーフ
江戸の「かざり」文化―歌舞伎の大道具の「かざり」性をめぐって
明治期の洋風室内装飾にみるナショナリズム
凱旋門―歓迎のディスプレイ
正遷宮のかざり
ことの葉をかざる―吉屋信子の文体
少女趣味とかざり