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夏美のホタル

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  • サイズ B6判/ページ数 309p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784048741606
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

山奥に忘れられたようにぽつんとある、小さくて古びた一軒の店「たけ屋」と、そこで支え合うように暮らしている母子、ヤスばあちゃんと地蔵じいさん。ぼくと夏美は、夏休みの間ずっと「たけ屋」の離れで暮らしてみる―という、なんとも心躍る展開になったのだけれど…。誰かを想うこと誰かの幸せを願うこと。切なくて、あたたかい、心の故郷の物語。

著者等紹介

森沢明夫[モリサワアキオ]
1969年、千葉県生まれ。『ラストサムライ 片目のチャンピオン武田幸三』で第17回ミズノスポーツライター賞優秀賞を受賞。小説、エッセイ、ノンフィクション、絵本と幅広い分野で活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まちゃ

274
写真家を目指す大学生・慎吾と幼稚園の保育士・夏美がツーリングで訪れた山間の集落で知り合った老親子と過ごしたひと夏の物語。夏の山里の情景と登場人物たちの温かい心情に癒されました。ほっとして、ほろりとさせられる良い作品でした。/「人生の分岐点において、少しでもよさそうな選択肢を選び続けていくことが誠実な生き方」「人は何かと比べるといつも錯覚するからむやみに他人と比べないほうがいい」「生まれて来てくれて、ありがとう」。いい言葉ですね。2016/04/17

名古屋ケムンパス

249
「最初の恩恵は、この世に生まれている喜び。ふたつ目は、親に愛される喜び。で、三つ目は、伴侶と一緒に子供の幸せな姿を見る喜びなんだってよぅ」。山奥の古びた一軒の雑貨店「たけ屋」を年老いた母とふたりきりで営む「地蔵さん」こと「惠三さん」。その名に込めた遠い亡き父の想い。そして「地蔵さん」が生き別れた最愛の息子「公英さん」に掛けられなかったことを悔やむ「ありがとう」の5文字の言葉。不覚にも通勤途中にも拘わらず、最早第2章でその優しさと切なさに包まれて涙してしまった。物語にあまねく幸せと温もりを抱く感動の一冊。2014/01/27

takaC

230
図書館でたまたま目に留まり借りて読んだ本だったが、期せずして素敵な物語だった。森沢小説でベストかも。しかしながら、タイトルの真意だけはいくら考えても分からず、もどかしい。2012/06/18

masa@レビューお休み中

220
偶然というものは、どこにもない。あるのは、必然だけなのだ。人と人との出会いも、たどり着いた場所も、共有した出来事も、何ひとつとして、気まぐれで起きたものなどない。だから、その大切な出会いを、どれだけ大切にかつ丁寧に扱うかで、人生の大半は決まってしまうといっても過言ではない。大切な人には、会えるときに会う…ただ、それだけのことをしていれば、人生に悔いなど生まれないのかもしれない。感傷的な気分にはなるけどこの感じは嫌いではない。むしろ、忘れてはいけない感覚なような気がする。きっと、慎吾も夏美も忘れないはずだ。2014/02/17

hitomi.s

180
ほんの時々、言葉のチョイスに違和感がありました。 田舎の風景とか、あたたかさとかがきれいにありありと思い浮かぶ。 じぶんの家族をおもったし、未来をおもった。 現実は、しがらみやプライドなんかでもっとずっと面倒くさい。 けど、やっぱり憧れる。優しさとかあたたかさを不器用でも持ち寄ってあたためあう愛みたいなものに。2017/03/31

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