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空想オルガン

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  • サイズ B6判/ページ数 286p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784048740975
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

吹奏楽の“甲子園”普門館を目指すハルタとチカ。ついに吹奏楽コンクール地区大会が始まった。だが、二人の前に難題がふりかかる。会場で出会った稀少犬の持ち主をめぐる暗号、ハルタの新居候補のアパートにまつわる幽霊の謎、県大会で遭遇したライバル女子校の秘密、そして不思議なオルガンリサイタル…。容姿端麗、頭脳明晰のハルタと、天然少女チカが織りなす迷推理、そしてコンクールの行方は?『退出ゲーム』『初恋ソムリエ』に続く“ハルチカ”シリーズ第3弾。青春×本格ミステリの決定版。

著者等紹介

初野晴[ハツノセイ]
1973年、静岡県生まれ。法政大学卒業。2002年、『水の時計』で第22回横溝正史ミステリ大賞を受賞し、作家デビュー。ファンタジーとミステリを融合した独特の世界観で注目を浴びる。表題作が日本推理作家協会賞の短編部門の候補作となった青春ミステリ『退出ゲーム』などの著書がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

エンブレムT

193
誰かが誰かを大切に想い続けている。『モノ』に込められた、見返りを期待しない祈りにも似た優しい感情。伝えたい、守りたい。だけどその想いを言葉に出来ない場合がある。上手く伝えられない場合がある。そして、伝えてはいけない場合もある・・・。今作でチカとハルタが遭遇した日常の謎は、どこか切なくなるようなホロリとなる物語になっていました。小ネタが満載で楽しく、テンポの良い会話が漫才状態なのや、新レギュラーが濃ゆいのは(笑)いつも通り。シリーズならではの面白さと深みは確実に増してます。既に次巻が待ち遠しいです♪2010/10/22

ちはや@灯れ松明の火

190
孤独だった楽器たちが集い奏で出せば、ただ思い描くだけだった遠い空想が音の色彩で鮮やかに染められて夢のかたちを成していく。地区大会、県大会、そして東海大会へ、清水南高吹奏楽部の熱い夏の軌跡。彼らの道程には強い絆を内に忍ばせた不思議な謎が散らばる。首輪に託した願い、隠し部屋に眠る贈り物、共有する秘密の誓、オルガンに込めた祈り、ひっそり包まれた優しい想いを拾い集めよう。君がみんなに分け与えた元気の欠片はあたたかな光へと変わり、汗と涙を吸い込んだ希望の芽に降り注ぎ育んでくれる。見上げた空の果てに、眩しい夢の続き。2010/10/13

くろり - しろくろりちよ

168
ハルチカシリーズ三冊目。ついにコンクール突入。B編成での出場ではあるものの、地区大会、県大会、東海大会が書かれています。その間にもいろいろな謎に突き当たり…!?お気に入りは『ヴァナキュラー・モダニズム』、ハルタの引っ越しとお姉さん登場、優しい「日常の謎」に溢れています。この三冊目はシリーズの中でもよりさくさくと軽く読み進められます。次は『千年ジュリエット』に期待。2012/09/14

nyanco

166
いよいよ第三弾!学校を舞台にした謎解きにも限度があるだろうし、そろそろネタが尽きるかしら…と心配していたら地区大会をテーマに学校を飛び出すとはお見事です!ただ、大事なコンクール前にアパート探しや公園をちょろちょろしていて大丈夫なの?って心配しちゃいましたけど…w ミニスカ、マツゲ特盛りのブラバンギャル・セイジョのキャラがいい!ヴァナキュラー・モダニズムの大掛かりな秘密も好きです。そして空想オルガンも雰囲気がとても良かった。熱い部活青春と日常の謎解きを組み合わせたこのシリーズ、ホントにハマります。続→2010/09/25

れいぽ

152
いよいよコンクール!チカの青春が、フルートがうなりをあげる!?「十の秘密」の最強女子高生軍団がいいですね~。「ヴァナキュラー」のハルタ姉も強烈。蓮杖那智先生となぜか被る(汗(那智先生は強烈ではないのだけど)「空想オルガン」はタイトルから想起されるほのぼの感を吹き飛ばす仕掛けにため息。でも読後感はいいです。次作も楽しみ!2011/03/04

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