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エクサバイト

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  • サイズ B6判/ページ数 381p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784048738224
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

一気の読了した。底知れぬ欲望を人類がどう満たすのか、見ものである。──養老孟司氏
来たるべき情報革命!その恐ろしい実態を描いたインテリジェンス小説。──佐藤優氏

Q)「エクサバイト」とは?
1エクサバイト=100万テラバイト=10億ギガバイト

内容説明

次世代メディア“ユニット”によって、一躍、時代の寵児となった映像プロデューサー・ナカジ。彼に持ちかけられた新ビジネスは、歴史を一変させてしまうような壮大なプロジェクトだった。だがそこには、恐るべき罠が待ち受けていた…。服部真澄の真骨頂、最先端情報小説の傑作。

著者等紹介

服部真澄[ハットリマスミ]
1961年東京生まれ。早稲田大学教育学部卒。95年、香港返還の機密文書を巡る熾烈な争奪戦をつづった処女作『龍の契り』がベストセラーとなり、大型新人の登場として読書界の話題をさらう。97年、第2作『鷲の驕り』で第18回吉川英治文学新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おかむー

48
ボリュームに比してさくさくと読み進められたのでわりと満足いく一冊でした。『よくできました』。人の一生を記録するシステムと情報と歴史のかかわりを軸とした物語は、911テロ後の「愛国者法」を絡めることで今と地続き感があるし、記録に関するタグの必要性や法整備などよく考えられている。しかしラストに明かされる国家レベルの真実に対する動きの部分に、取ってつけたような主人公ナカジの母クニコの異様さは蛇足だったなぁ。数々のSFでより進んだ情報端末を見てしまっているだけに「ユニット」がやけに古臭くみえてしまったことも残念2014/04/16

まつうら

44
体内埋め込みデバイスにより、自ら見聞きしたすべてをデジタルデータとして記録できるようになった近未来の物語。いくらプライバシー保護が徹底しているとはいえ、大多数の人がこんなデバイスを身につけているという世界観に違和感を持った。さらに、これらのデータを糾合することで、偽りのない歴史を紡ぎ出すというプロジェクトが立ち上がるが、このプロジェクトに賛同する人が多いことにも違和感。いまいち乗り切れずに読了したが、人間は自らの過去を塗りかえて飾りたいもの。人間の記憶とデジタルな記録は違うというフレーズが印象的だった。2022/11/23

Kentaro

17
10年以上前に書かれた100年後を想定した情報革命時代に、ビジュアルユニットと呼ぶ体内に埋め込んだ15TBの記憶装置に目で見た情報とほぼ同じ内容を映像で記録するようになったら、そのとき、こんな問題が起こるであろうという事をミステリアスに臨場感を持ったストーリーに仕上げた傑作です。 今ならイーロンマスクが脳にチップを埋め込んで脳の信号を変換させてコンピュータを制御すると言っていますのでこの10年で時代は動いてるなあと感じます。2017/05/03

ノメ

5
記憶とは単に映像と音声の記録じゃないので、ストーリ展開に無理があったのではないでしょうか?作品のなかでも記憶の加工の話が出ていましたが、この加工が一番重要なファクターですね。2011/07/17

があ

5
惜しい……着想はものすごく好きなのだが…… 人が見た人生を丸ごと身体に埋め込まれた記録メディアに記録することができる近未来。 テラバイト級の個人の記録を集めて、編集しエクサバイト(100万テラバイト)級のデータを人類の歴史データとして後生の人が見られるようにする。 人が歴史に名を残す欲望と、機器に隠された陰謀と、それに巻き込まれる者。三者三様の情報が絡み合っていく。 本当に着想は好きで、影像プロデューサーが事件に巻き込まれていく過程、夢を疑問視する美術専門の評論家。 グイグイと引き込まれていく展開だっ2010/05/23

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