内容説明
新年のため携帯電話が、現在つながりません―。高校の寮で平和に年明けを過ごすはずだった佐倉遙。だが大晦日の深夜、予期せぬ訪問者は彼女にこう告げる―「これから殺人フィルムの噂を語ろう」。しかしそこに血まみれになっている少年が飛び込んできて!?一方同じ頃、遙のルームメイトである真夕子はある事情から誘拐された子供を寝台特急でさがし、さらに寮から数百メートルを隔てた家では、智美が残忍な強盗に襲われていた!大晦日の23:45。すべての物語はここから始まる!携帯が通信規制でつながらない今、3人のヒロインの運命は?接点がない3つの物語が少しずつ絡み合いひとつになって、45分後にはあらゆる想像を超えた衝撃の結末へ―『24』を超えるリアルタイムノベル。
著者等紹介
上甲宣之[ジョウコウノブユキ]
1974年生まれ。立命館大学文学部卒業。新阪急ホテルに勤務する傍ら、2003年『そのケータイはXXで』が、第1回「このミステリーがすごい!大賞」の隠し玉として刊行される(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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金吾
23
読みやすい本です。整合性はほぼありませんので、なにも考えずにただ流れを楽しむのにいい本だと感じました。2022/07/04
きあら
16
女子高生の失踪、そして学園に伝わる噂。宗教団体による子供の誘拐。それらを繋ぐものとは? 「そのケータイはXXで」や「地獄のババ抜き」同様、上甲さんの独特の世界感でジェットコースターの様に話が展開する。本格ミステリーでもないし、細かいツッコミはいくらでも出来ると思いますが、それらが気になる人は楽しめないと思いますが、私は楽しめました??2018/12/24
きーみん
11
全然関係ないバラバラのパーツを箱に入れて、ガラガラ振ってフタを開けたら、ピタッとハマってたみたいな!?2011/02/28
太陽
5
子供誘拐事件、強盗事件、そして過去の少女失踪事件。無関係に思える事件がある一つの軸に…というよくあるパターンの話ですが、スピーディーで一気に読めました。結末は予想外でしたね。2007/01/07
夏恋
4
図書館で表紙とページの裁断面の赤い色が気になって手に取った一冊。ストーリー展開が良く、サクサクっとあっという間に読んでしまった。ただ残酷に描写される殺人やバイオレンスシーンには、そこまでしなくちゃならない?・・・とちょっとした憤りも・・・。最後に救いがあったので、それはそれで良しとしよう。2010/03/14