内容説明
舌に残るほてり、燃えさしの身体。ひとつの家に渦まく、ふたつの性愛。男の妻は、気づいているのだろうか。男は、知っているのだろうか。私は、これでよいのだろうか―?満たされぬ愛、緊迫する葛藤、3人をのみこむ衝撃の結末。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
波多野七月
13
はっきり言ってしまうなら、この主人公を好きにはなれない。それでも、どうしてか嫌いにもなれない。高校を卒業して、美術の学校に入った主人公。そこで知り合った講師の立川の元で働き、やがて周囲の男性と次々に関係を持っていく。何かを確かめるように、求めるモノもわからないままに。その姿は、〈女〉というよりもどこか幼子のようにも見える。トウコにも、トウコに惹かれる男達も。私には、全ての登場人物が泣いているようにも見えた。人には勧めないし、評価もしない。けれど、この作品はこの先も自分の中に残り続けると思う。2014/09/29
スノーシェルター
9
なんだかとても不愉快になった。何がしたいのか考えずに、ただ流されていく主人公がとても不愉快。2017/04/23
ゆい
9
いい本っぽいじゃないですか、装丁とかも、タイトルとかも。あーあ。申し訳ないけれど、私が一番嫌いなジャンル。正義も常識もありゃしない、もやついた女のもやついた性の様子、腹立つ。責任として読み切ったけれど、はやくちゃんとした本を読みたい笑2015/03/23
チェス
5
このお話はどう終わるのかと読み進めてみたけど、うーん、うーん、 図書館本。2019/05/12
みかん
4
人間としてふわふわしてそのまま片付かないまま終わるような話。 こういうの苦手だなあ苛々してしまうと他の方のレビューを拝見すると、やはり不快感や理解ができないなどの言葉が、、。たぶん空虚をイメージした本。 2019/09/21