硝子のハンマー

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  • サイズ B6判/ページ数 493p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784048735292
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

日曜の昼下がり、株式上場を目前に、出社を余儀なくされた介護会社の役員たち。エレベーターには暗証番号、廊下には監視カメラ、有人のフロア。厳重なセキュリティ網を破り、自室で社長は撲殺された。凶器は。殺害方法は。すべてが不明のまま、逮捕されたのは、続き扉の向こうで仮眠をとっていた専務・久永だった。青砥純子は、弁護を担当することになった久永の無実を信じ、密室の謎を解くべく、防犯コンサルタント榎本径の許を訪れるが―。

著者等紹介

貴志祐介[キシユウスケ]
1959年大阪生まれ。京都大学経済学部卒。生命保険会社に勤務後、フリーに。1996年、『ISOLA』が第三回日本ホラー小説大賞長編賞佳作となり、『十三番目の人格―ISOLA―』と改題、角川ホラー文庫より刊行される。翌年『黒い家』で第四回ホラー小説大賞受賞、100万部を超えるベストセラーとなる
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

文庫フリーク@灯れ松明の火

103
読み友さんレビューでシリーズものと知りました。既読の貴志さんは、グロさと後味の悪さが魅力でしたが(褒めてます)密室ミステリーとは。犯人はこいつ?と読み進めばミスリード直行便、つくづく私は推理が苦手。素材・ネタが提供されても見当がつかない。専門知識や蘊蓄が収束して行くさまはお見事、凝ってますね。裏稼業の臭いがプンプンする探偵役の防犯コンサルタント・榎本に興味湧きました。続編読むのが楽しみです。表紙がミスリードのようなネタバレのような。2011/10/16

ちはや@灯れ松明の火

91
蛇の道で出会った二人。向日葵を掲げ真実を求める彼女と、扉を開く術と二つの貌を持つ彼、別々の世界に生きる彼等を繋いだ地上十二階の惨劇。強化ガラス、扉、監視カメラ、介護ロボット、密室。何故、誰が、どうやって、殺したのか?防犯蘊蓄、身体を張った実験、幾度も崩れる推理の山、其々が懸けた矜持。そこに交わるもう一本の蛇の道。彼等の知らない場所で逃げ惑う一人の男、追われる恐怖は狂気に変わり凶器を生み、戻れない瞬間へと向かう。砕け散ったものは何だったのか。彼女と彼、持たぬものを互いに見出した二人の蛇の道はまだまだ続く。 2011/10/11

takaC

82
タイトルが・・・2007/04/18

KAN

80
用意周到に準備し犯行を実行する犯人を、プロの知識とコネと行動力をフル活用し、執念で追い込んでいく。私には読み応えありました。それほど登場人物はいませんが、ゆっくりじっくり読んでいかないと、理解しずらいかもしれません。久々の貴志作品でしたが、相変わらず幅広いジャンルでさすがです。楽しめました。2015/01/30

雪風のねこ@(=´ω`=)

75
ミステリークロックから入った同シリーズの一作目。丁寧に描かれた解決までの道筋は、犯行の可能性を地道にひとつひとつ検証していったんだと思うと大変な労力である。その分大変読み応えがあり大変楽しめた。以降短編が多くなってしまうのも宜なるかなと思いつつまた長編を読んでみたいなと思う。犯人の犯行に至るまでの経緯を描く後編も大変良い構成だと思う。2022/04/13

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