内容説明
UFOも、怪奇現象も、超能力も、すべて「神」からのメッセージだった!現代人の「神」の概念を根底から覆す長編書き下ろしエンタテインメント一三〇〇枚。
著者等紹介
山本弘[ヤマモトヒロシ]
1956年、京都生まれ。この世に氾濫するトンデモないものをウォッチングする団体「と学会」の会長でもある
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とも
38
★★★★★神とは何か、ということを科学、宗教、心理学、オカルト等多方面から検証し、最終的にひとつの結論を導き出す内容の、よくあるといえばよくあるSFであるが、知識の幅とある程度の深さを、読者にわかりやすく読ませる能力は圧巻といえよう。最終的な結論に、作者のモラルをうかがい知ることも出来、好感も持てる。2014/12/22
紅はこべ
37
人間と神との関わりを厖大な量の蘊蓄を用いて描いた近未来小説。結論の神の正体、人間存在の理由は救いがない。壮大な規模の冗談とも受け取れる。初版が2003年なので、今読むと、この作品が描く近未来はややピントがズレている。結論的には気恥ずかしいくらい真っ当でした。2009/11/05
タルシル📖ヨムノスキー
25
いやぁ、読み進めるのに苦労した。未確認飛行物体、異物降下現象、ポルターガイスト、UMA、幽霊、超能力、そして神の存在。これらについて、具体的な事例を挙げて詳しく説明されているが、コレがとにかく長い。マニアにとってはたまらないかもしれないが、素人にはちょっと敷居が高いかも。この説明の部分を減らしたら、多分ページ数は3分の2くらいになるのでは。物語は面白いのに、この辺りがちょっと残念。山本作品に度々登場する〝フェッセンデンの宇宙〟今度読んでみようか。ほんとネット社会は恐ろしい。「正しく生きられますように」。2020/02/07
miroku
23
現実と仮想現実の境界。階層世界。超常現象。宇宙、そして神。膨大な情報の奔流と山本弘のセンス・オブ・ワンダーが、現実を侵食する。2012/04/29
Porco
22
山本先生の作品は面白い! 宗教を扱った本作もすごい。記号着地能力のあるコンピュータって、今で言う、画像認識のディープラーニングをしたAIのこと?2019/09/03