内容説明
きーちゃん。ありがとうきーちゃん。ぜえんぶ、きーちゃんのおかげ。神様、きーちゃんをあたしにくださって、ほんとにほんっとに、ありがとうございます。黄金の時。すべてのものが輝いて見える時。それは、愛すべき夫が作ってくれた幸せな世界。何よりも大事な世界が、あの日から崩れはじめた―。待望の書き下ろし長編。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おしゃべりメガネ
130
こちらも有川さんのエッセイで、かなり'推し'が強かった作品です。エッセイの中で有川さんが、とにかくひたすら'コワい'を連発？していたイメージがあり、ココロして手にとりましたが、その'コワさ'確かに納得です。残念ながら、レビューでその面白さを伝えようとすると、あらぬ角度からネタバレになってしまいそうで、なかなかどう伝えようか悩ましい作品です。新井さんの作品は初読みだったので、この機会に他の作品も読んでみようかなと思える作風でした。話としてはストーカーと因果応報の話なんですが、なかなかジワジワときますね。2020/01/08
星落秋風五丈原
39
後藤明はその名前のせいで男と間違えられてきた。ことさら女っぽい格好をしてきたあきらだが、大学で公人に会って自分が本当に好きなボーイッシュスタイルに戻ることができた。過不足のない幸せな家庭。やがて編集者となった公人と結婚した明は小説を書くよう勧められる。きーちゃん。ありがとう。ぜえんぶ、きーちゃんのおかげ。神様、きーちゃんをあたしにくださって、ほんとにほんっとに、ありがとうございます。黄金の時。すべてのものが輝いて見える時。それは、愛すべき夫が作ってくれた幸せな世界。2002/10/30
うしこ＠灯れ松明の火（文庫フリークさんに賛同）
38
初めて書いた小説が新人賞を取ってベストセラーとなった。今の生活があるのも小説家として成功したのも、すべて夫のきーちゃんのおかげ。しかし順調に思えた生活もある出来事をきっかけに壊れ始め・・。これはある意味ホラー小説ですね。夫に依存しきっているあきらも、母親を突き放すことができない裕司も決して好きにはなれない。読んでいて愉快な気分になるわけではないのに、不思議と最後まで読まずにはいられませんでした。それにしても作家さんの精神が壊れたら大変なことになりますね・・。★★★2012/01/15
雪ん子
7
終わった…やっと… コバルトの頃から結婚物語、新婚物語に金婚式物語と好きな作家だった…が、くどい…というか…説明の為に説明をして堂々巡りになるというか、どんどん話がずれ終わりが見えなくなる。が、歯止めになる人物が今まではいた…のに… ほんと、らしい本だった2015/07/18
悪者みきこ
4
久しぶりに読んだ。るかちゃん凄いわ。私ならこんなクズ男許せないよ。イタズラ電話127回だよ？？反省してるから許す！ってなるか？？最近読んだ話の中ではいちばんのホラー。2022/06/17
