内容説明
あってはならない物語、再び。乞丐相―折口信夫博士は自らの鼻梁にある青インキの染みの如き痣をそう呼んだ。それはロールシャッハテストの如く、見る者の魂の闇を映し出した。正史と偽史の隙間に浮かんでは消えるあってはならない物語を、仮面の古書店主・木島平八郎が“仕分け”する。超民俗学伝奇小説の傑作第二弾。
著者等紹介
大塚英志[オオツカエイジ]
1958年東京都生まれ。学習院女子大学非常勤講師。まんが原作者
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感想・レビュー
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シナモン
7
日本の異端民俗学を描いた短編3編収録したシリーズ2作目。お気に入りは「翁の發生」です。京極夏彦先生の京極堂シリーズを彷彿とさせながら、もう少しダークでホラーよりにした感じ。好みの内容ながら1作目を読んでいないので、また古本屋を巡って出会えるのを楽しみにします。2015/05/11
pomota
3
土玉氏が活躍(?)した一冊でした。奇想天外な展開と混じりあう民俗学の謎が面白かったです。巻末にあるキャラクター紹介に、作者のサービス精神を感じられて良かったです。2012/12/17
蝸牛
1
#読了 北神伝綺の新刊発売前に読んでおきたかったので間に合ってよかった。 折口先生メインであまり木島の出番のない刊でした。2022/09/27
imaqztm
1
京極夏彦の「京極堂」シリーズに対抗したものだと思って読んでるのだが、もうちょっとキャラが跳ねるくらいが面白いかな。2014/01/07
月光密造者
1
折口が振り回される三枚目を演ずる「翁の発生」。美蘭や安江大佐が漫画以上に跳ねている。持衰についてもう少し知りたかった。2010/10/01