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出版社内容情報
バスハイジャック事件で生き残った運転手と幼い兄弟。心に深い傷を負った彼らの再生の旅は…。カンヌ映画祭でW受賞。国際的な支持を得た作品の完全小説化。 著者は監督の青山真治。
内容説明
九州のある地方都市。バス運転手の沢井はバスジャックに遭遇し、直樹・梢の兄妹とともに生き残るが、事件によって心に深い傷を負う。そして、世間の興味本位な中傷。―それぞれの家庭が崩壊していく。二年後、消息を絶っていた沢井が街に戻ってくるが、同じ頃、連続殺人事件が起きて…。カンヌで世界の絶賛を浴びた、癒しと再生の一大叙事詩。新進気鋭の監督、青山真治が自ら小説化。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うしこ@灯れ松明の火(文庫フリークさんに賛同)
10
バスジャックに遭遇し次々と人が殺されていく中、生き残ったのは直樹と梢の兄妹とバス運転手の沢井だけでした。周囲から好奇の視線にさらされ、深い心の闇を抱えた彼らに救いはあるのか・・?とても重苦しい話でした。しかしだからこそ彼らが辿りついた終着点でのシーンが、ようやく呪縛から解き放たれたという解放感が伝わってきて感慨深いものがありました。このシーンを描くためだけにこの話があったのではと思うほど秀逸でした。読み始めはちょっととっつきにくかったのですが、全体的にはよかったです。映画も見てみたいです。★★★★2010/09/19
keina
1
再読。なんか久しぶりに読みたくなった。2022/08/15
ふたえ
1
良く分からなかった…2016/06/12
ko-sight
1
本来なら安穏とした人生を送れたはずなのに、事件をきっかけで被害者なのに悲惨な生活を強いられる。そんな真と同じ被害者兄妹を通じ心を取り戻そうと辛苦をいとわず回復を図っていく。人は強い一途・一念があれば、望みは叶うものと思った。2015/10/16
山河童
1
描写が過剰かなと率直に思ってしまった。芸術性は高そうなんだけど、個人的には敬遠したくなる。読ませる力はないかな。小説だけに現実にはありそうもないことなんだけど、特殊な経験をした者だとこんなこともあり得るのかなと少し考える。理解、感情移入は困難かも(´・ω・`)2014/05/25