ぼっけえ、きょうてえ

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ぼっけえ、きょうてえ

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  • サイズ B6判/ページ数 220p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784048731942
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

血と汚辱にまみれた地獄道…。今宵、女郎が語り明かす驚愕の寝物語。第6回日本ホラー小説大賞受賞作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

keroppi

86
【日本の夏は、やっぱり怪談】〈其の一・和編〉怪談イベントに、本作で参加。話題作だったのに何故か未読だった。これはホラーというより怪談だ。このイベントにピッタリじゃないか。明治期の地方を舞台に、陰惨な世界が描かれる。異形な姿に見え隠れする、人の心の怖さ。表紙の絵も、ぼっけえ、ぎょうてえ。2021/07/01

65
岡山地方の方言で「とても、怖い」という意味のタイトル。4篇の短編はどれも分かりやすくぞっとするような怖さというよりも、どこかねっとりと纏わりつくような不気味さを感じる。それはどれもこれも人間の業というものを感じさせるからだろうか。狭く、閉鎖的な社会の仄暗さに、その土地の言葉が生々しさを加えていて、何とも言えない雰囲気に仕上がっていると思う。ああ、人間という存在は、なんて愚かで哀しい生き物なんだろう。求めていた怖さとはちょっと違ったたけれど、どの作品も面白かった。特に「密告函」と「あまぞわい」がお気に入り。2020/08/17

おいしゃん

63
【山本周五郎賞・日本ホラー小説大賞作品】不気味すぎる表紙、そして四作ともホラー小説大賞にふさわしい、恐ろしさ満点。読解力が足りないせいか、表題作はよくわからぬまま終わってしまったが、次の「密告函」は心底ぞっとした。2015/01/02

やいっち

62
単行本が出てすぐに買って読んだ。表現に魅せられた。今になって読んだ本登録したのは、本書の表紙絵が他ならぬ甲斐荘楠音の『横櫛』だと、まさに今日 知ったから。そう言えば当時も本書を手にするにこの表紙絵の力に与るところ大だった。なのに絵の探求は怠ってしまった。

Mina

48
『ぼっけえ、きょうてえ』、岡山の方言で『とても、怖い』。時は明治、貧しく閉ざされた集落では、人々は食に飢え、性に飢え、それゆえに引き起こされる村八分、赤子の間引き、伝染病、近親相姦、そして闇の中では怨念がうごめく…。ここには神も仏も存在しないのか。生きていくための人間の業、貧困社会ゆえの惨劇がおぞましく、そして哀しい…。2014/10/06

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