出版社内容情報
化粧の嫌いな20歳の里彩が大抜擢されてCMのキャラクターに…。恋に仕事に苦悩する、自然体の女性の生き方を描いた現代のシンデレラストーリー。
内容説明
谷川里彩、20歳。化粧品会社宣伝部新入社員。男性経験なし、そして化粧がきらい。新製品のキャラクターのドタキャンで、そこに偶然いあわせた里彩はモデルをつとめることになった。さらにコピーライターから食事に誘われて…ふつうの生活がいい、でもふつうであることが一番むずかしい。どんな時もすっくと背筋を伸ばしている、里彩―。強くてピュアな、シンデレラストーリー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まる
11
職場の先輩に「5月に読みたくなる本」と貸していただいた本。想像していたような爽やかな話ではなく、切ない恋愛話ですが、どこか清々しさが残りました。3-1=0の三角関係。でもこのままでいられないなら1引くしかない…うーん、切ない。なぜか江國さんの『きらきらひかる』の3人を思い出しました。あの3人の今後を見てみたいと思っていたのですが、もしかしたら辿りつく結末はこんな感じなのかもしれないな。2014/05/11
ゆきちゃむ
7
”わたし画廊や美術館はひとりで行くって決めてるんです。夜見る夢と同じで、絵もひとりでしか観れないから” ”『夢って最後につかむ幻よ。自分が死ぬってわかったとき、抱きしめたくなる、幻よ』” 色の表現が綺麗。 20140314-21★★★2014/03/14
こまち
4
作中の3-1=0の三角関係が素敵。他の方のレビューで江國香織の『きらきらひかる』の3人を思い出したとあって、思わず私も〜❤となった(笑)ちょっと登場人物が浮世離れしてて、さらっと流れてしまったような読後感。2019/10/20
ぐずぐず
3
良くも悪くも普通の小説。 柳美里に期待するのはこんなものではない。 もっとドロドロした重苦しいお話でなければ。2014/06/25
sachi
3
甘い上っ面の恋愛小説じゃないのがいいですね。2012/12/18