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黒い家

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  • サイズ B6判/ページ数 365p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784048730563
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

人はここまで悪になりきれるのか?人間存在の深部を襲う戦慄の恐怖。巨大なモラルの崩壊に直面する日本。黒い家は来るべき破局の予兆なのか。人間心理の恐ろしさを極限まで描いたノンストップ巨編。第4回日本ホラー小説大賞受賞作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

人間万事塞翁が馬ZAWAZAWA

122
ラジオ学問のすすめを聞いて興味がわき読んだ。ホラー小説でありながら、生命保険の支払に関する社会派の小説でもある。著者の前職業から納得。最後まで気になっていた兄の死についても旨く解決している。秋の夜長にお薦めの作品です。映画「悪の教典」で観た恐怖のルーツがここに!2013/11/15

おくちゃん🌸柳緑花紅

118
怖かった‼怖かった‼めちゃくちゃ怖かった‼死臭で充満した黒い家は我々の社会がたどり着く明日の姿?!やめて~!恵の言う「生まれつきの犯罪者はいない。劣悪な環境と幼児期に受ける精神的外傷こそが犯罪を生み出す温床であり人間にレッテルを貼るのは間違いだ」ここに救いは見出だせるけれどその条件が揃ったときにあの獣のような人間は生まれるのか?生命保険の周りにはこんなに犯罪が多いと言うのにも驚愕‼血圧が上昇し、心臓が破裂しそうになった‼怖い怖い怖すぎる。2016/11/14

☆よいこ

97
保険会社の支払い査定主任をしている若槻慎二は、死亡書類に目を通す日々にだいぶ疲れていた。ある日、苦情対応のために訪れた菰田(こもだ)家で小学生の首つり死体の第一発見者になってしまう。若槻は殺人だと確信する。しかし警察の対応は鈍く、菰田家の両親からは保険金の支払い催促がやまない。個人的に執着され若槻は精神的に追い詰められていく。▽ずいぶん昔に読んだような・覚えてなかった。ホラー小説大賞だったからか?ホラーのイメージを持っていたが、どちらかというとサイコ系。グロい虐殺死体や殺人者が迫ってくる恐怖。2019/06/04

eeko

72
『黒い家』は映画で日本版と韓国版ともに観た。原作は日本版に近いのかな。強烈な大竹しのぶさんの至妙な演技振りは幸子に適合する。読んでいる間大竹さんの姿が頭にずぅ~っとあった。恵は最初から怪物はいないと言っていたが、あの世間を騒然とさせたいくつかの保険金殺人事件を思い出したりした。社会の慣れの果ては、黒い家のようなところなのだろうか。。。おもしろかったです(^^)/ 2015/04/25

だまだまこ

67
死亡保険の査定を行う若槻が「黒い家」でみた子供の死。自殺と処理されるが、保険金目当ての殺人ではないかと疑いは深まるばかり…。生命保険の専門的な話や、心理学の用語など前半は難しかったが、どんどん物語に引き込まれ、終盤とにかく怖くて恐る恐るページをめくった。家の呪い的な話かと思ったが、「人の心が一番怖い」ということを体感するホラーだった。いやー、怖い怖い。夢で見る不可抗力の怖さも痛感。残虐な殺人を目の当たりにしても、生まれつき邪悪な人間はいないと信じる恵の強さがかっこよかった。2018/11/23

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