内容説明
妻を事故で失い、札幌を離れ、上富良野の森林作業員となった尾高健夫。悪夢から一年後の夏。彼は夜も明けきらぬ森でひとりの女性を救う。それが発端だった―。翌日から彼の周囲で立て続けに起こる不可解な事件。そして、妨害。尾高は真相を求めて、独自に調査を開始するが…。北海道の森林に蠢く謀略に立ち向かう孤独な男の姿を見事に謳いあげた感動のサスペンス大作。第17回吉川英治文学新人賞注目の受賞最新作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Syo
38
これも、たぶん既読だな。 でも面白かった。 自衛隊。 不発弾。 森林作業員。 2019/05/19
無添
7
妻を事故で失い森林作業員となった男。ある日早朝の森で女性を保護する。2016/11/08
ケン
2
「心を暖かくする嘘も、生きていくうえでは時には必要になる」この一文を書きたかったのかと想像してみた。下調べが丁寧な作家です。2022/11/11
ひろしま たろう
2
少しホワイトアウト感があります。 一人の心に傷を持った男が、偶然出会った女性の行方を追っていく内に自身の過去と向き合えるようになっていくところは、時の力もあるのかな? 人は決して強いわけではなく、時には嘘にすがりながら生きている、わかることとは言え、切ない気がします。2016/05/29
こうてん
2
悪くないんだけど、何だか無駄に長く感じた。作り手にとっては、削って削って重要な部分を残したんだろうけど・・・・・・。組織の闇ってモンは自衛隊でも警察でも、または一流企業でも舞台には成り得る。2014/02/19