内容説明
「一生結婚しないだろう」と思っていた40歳オタク男のもとにある日、中国からやってきた20代の美人なお嫁さん「月(ゆえ)」。彼女が通う日本語学校に集まる、中国や韓国からの留学生には、ユニークな個性をもった強力なキャラクターがいっぱいだった。月(ゆえ)や留学生がぶちあたる、日本語にまつわるおかしな体験とは?日本人にもタメになって笑える、新しい日本語のトピックを満載。
目次
日本語学校の仲間たち(初登校の夜;韓国からの美少年 ほか)
日本語、ムズカしデス!?(「ものだ」と「ことだ」はどう違う!?;大問題!?月と日本の漢字 ほか)
検定試験の日がやってきた!(めざせ、日本語能力試験合格!)
日本語、ムズカしデス!?2(カタカナがナンカン!?;クエスチョン!月と現代日本語2)
東日本大震災と日本語学校(そのとき日本語学校は;ミョンちゃんの誘惑 ほか)
著者等紹介
井上純一[イノウエジュンイチ]
自分は「一生結婚しないだろう」と自負していた40代オタク夫。漫画家兼TRPGゲームデザイナー
矢澤真人[ヤザワマコト]
筑波大学人文社会系教授(日本語学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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mitei
146
今までの中国嫁日記の補足的な話に加えて日本語の難しさがよくわかってよかった。ミョンがすごく可愛く描かれていて気に入った。2013/03/16
Kawai Hideki
129
中国嫁日記の月さんが、日本語学校に通うお話。日本語への素朴な疑問に監修の先生がきっちり答えてくれているので、日本人としても勉強になる。日本語学校を通じた不思議な友人関係と交流も面白い。3.11の東日本大震災がきっかけで、クラスメイトがどんどん帰国してしまって、日本語学校が開店休業に追い込まれるという、少し寂しい現実も描かれている。2015/05/04
AKIKO-WILL
93
中国嫁日記も面白いけど、こちらは日本語学校の話が中心でかなり面白かったです。月(ゆえ)ちゃんクラスメートル笑のやりとりが楽しい!イケメンで謎なお坊っちゃまの韓国人ソンヒ君がかなり気になりました。そして、中国人のニコニコくんは強烈キャラで良かったです。日本語学校の授業料が3ヶ月で10万円ってかなり高いですね。外国人がひらがなとカタカナ二つもいらないって言われても…確かに二つも覚えるのは大変だよね。色々勉強になりました。中国語で大変が大便と同じ発音とは笑 2016/04/09
へくとぱすかる
91
異文化コミックというより、日本語を客観的に見られる語学エッセイに近いな。「中国嫁日記」の月(ゆえ)さんが体験する日本語学校の日常は、現代の日本語教室のあり方がわかって、とても考えさせられる。N1テストのレベルの高さにも驚くし。東日本震災の話は「中国嫁日記」にもあるが、別ヴァージョンとしておもしろく読んだ。読み終わった第一印象は「日本語はアバウトだ」です。2017/04/30
ひめありす@灯れ松明の火
85
月とすっぽん?月とうさぎ??いいえ、月とにほんごです。日暮里の日本語学校に通う月さんと、愉快なクラスメイト達のお話。最初に月さんにお友達が出来ないと言った時に、はっと気づくジンサンが素敵。そうです、私達だって外国で母国語を聞いても、きっと声なんて掛けられない。ソンヒくん、ゆんちゃんなどお金持ちの人が多いのにびっくり。お金がないとやっぱり留学は難しいのかなと思う中で苦学生ニコニコさんが素敵です。それだけにお別れはしんみりしてしまったけど、同じ言葉を持つものだから、きっとどこかですれ違って互いの声を聞いてる。2014/06/08