アスキー新書
「応援したくなる企業」の時代―マーケティングが通じなくなった生活者とどうつき合うか

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  • サイズ 新書判/ページ数 256p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784048703734
  • NDC分類 675
  • Cコード C1230

内容説明

戦後復興期以降、企業が主導した「正」の時代。バブル崩壊以降、生活者が主導した「反」の時代。その両極がやりつくされたいま、日本経済はこれまで経験したことのない「合」の時代をついに迎えようとしている。そこで生き残るのは「応援したくなる企業」。多業種にかかわる広告会社だからこそわかる「つぎの企業像」をあきらかにした1冊。

目次

はじめに ブランディングという仕事を通じて見えてきたもの
第0章 “買わない”のは本当に不景気のせいか
第1章 「ターゲットにモノを売る」というまちがい―「ターゲット発想」から「コミュニティ発想」へ
第2章 「差別化のポイントはどこ?」という不見識―「シェアアプローチ」から「新市場創造アプローチ」へ
第3章 「ニーズはなんだ?」と問うあやまち―「ベネフィット訴求型」から「スピリッツ共感型」へ
第4章 「勘でものをいうな」がもたらす損失―「論理、言語重視」から「文脈、非言語重視」へ
第5章 「どんなアウトプットが得られるんだ?」と問う不利益―「ソリッドプロセス」から「フレキシブルプロセス」へ
第6章 「下から意見が出ない」という勘ちがい―「管理型組織」から「共創型組織」へ
第7章 「仕事にプライベートをもち込むな」という非常識―「公私分離」から「公私混同」へ
第8章 「応援したくなる企業」の時代

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐島楓

50
マーケティングの変化、生活者の双方向性、また企業においても旧来の常識を打ち破る変化が求められるというポイントがわかりやすく書いてあった。2015/12/17

ito

39
著者は広告代理店において企業ブランディングを手掛けるチームである。彼らの経験から日本企業に起こっている変化がまとめられている。従来の経営手法が限界にきており、新たな視座を正反合の弁証法的な思考法に求めている。結果的に企業は生活者と共創の視点を持ち「応援される存在」となることが求められる。そのためには不可思議前提「そもそも」を疑うことがきっかけとなり、7つの前提を紹介している。マーケティングや組織の前提を疑うことによって導き出される新たな企業像に共感した。U理論は注目理論であるので、是非読みたい。2014/09/30

キジネコ

23
面白い本でした。利益の総量を誇った時代を旧とし、新しい時代の価値の中心に「しあわせ」を置いて、企業と生活者と働く人々の有機的な結合から生まれる社会貢献や幸福の発想創造をブランドとして高く評価してみせます。なるほどと頷く。強固なヒエラルヒーを壊し逆流的に産まれたボトムアップの矛盾を正、自由で柔軟なアイデアの起点となる人やモノの配置、企業の形質まで組み立てなおすことを、既に存在する企業を例示して、提案しています。知識で武装した硬質なエリートなど無用となり、脳科学者の言う「アハ」の瞬間が日本の明日の地平を開く。2013/10/15

だいすけ

10
言わんとしていることは分かるが、ハードルはかなり高いと思った。だからこそ、これをやり遂げた企業が生き残れるし、また応援されるのだ。いままでのビジネスモデルが通用しない時代には、頭を柔軟にして考えることが求められる。われわれがよって立つ前提を疑うこともそう。子供が大人に対して投げかける素朴な疑問のようなものが事態を好転させるきっかけになるかもしれない。これからは子供力を見直そう。2017/04/17

vintage like

6
従来のマーケティング理論や手法が、現在の市場へ合致しなくなってきていることを提示。マーケティング担当者のバイブルになりうる書籍。2016/12/28

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