ぼっちーズ

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  • サイズ B6判/ページ数 349p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784048700986
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

僕と他人が揃っても、『友達』にはならない。『ぼっち達』になる。空を自由に飛びたいわけじゃない。酸素とチョコレートの次ぐらいに、誰もが気軽に手にしているもの。友達。僕はそれが、欲しい。若手新鋭作家が贈る、『ぼっち』達の青春ストーリー。

著者等紹介

入間人間[イルマヒトマ]
アスキー・メディアワークスの『電撃文庫』『メディアワークス文庫』にて活躍する若手小説家。同社が主催する、第13回電撃小説大賞に『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』(原題『幸せの背景は不幸』)を投稿、受賞を逃す。翌年、数度の改稿を経て電撃文庫にてデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まる

51
みんな不器用で、不恰好で、それでもなんだかんだ他人と関わりながら生きていくんだなあ。なんて、ちょっとほっこりしながら読み進めていましたが、最後の話で全ての繋がりを知り、この時のこの人はこの人だったのか!という気付きが面白かったです。そしてなんて壮大な物語(笑)僕たち私たちとは呼べない集団。こんな人たちが本当にいても良いんじゃないかと。吉田さん可愛い。2017/01/19

Yobata

41
大学に進学したものの友達が出来ず独りぼっちな生活を過ごす彼らは、謎の保険医に導かれ第四講義棟にある秘密基地へと誘われる。そこには誰も訪れないぼっちの楽園で安息の地になるが、何かと戦うことを迫られる…。ぼっち達が“友達”とは何なのかを考え,足掻く群像劇。「六百六十円の事情」や「僕の小規模な奇跡」など当時の入間作品同様、この作品も群像劇形式だが、一話一話の主人公が同時期に動くのではなく年代がバラバラな群像劇。保険医や多才という同人物や大学前のクレープ屋など同じものが登場するも、クレープ屋が潰れてたり多才を→2014/08/06

T.Y.

23
序盤から具体的な地名が出て、舞台となる大学を容易に特定できるようになっており、内容も実話臭い大学生活ぼっち話が並ぶ。だが、読み進むと章ごとに主人公の変わる群像劇であり、最後にそれらが結び付いた全体像が見えてくる構成であることが分かる。これは実は「生の人間の存在を感じさせる私小説の技法を取り入れた技巧的小説」なのではあるまいか。そして、全てが結び付いて大きな全体をなすと言ってもやはりそう劇的な物語があるわけでないのは、「ぼっち」は複数形でも「ぼっち」という主題に対応するのだろう、おそらく。2013/03/27

ふなき

23
"僕と他人が揃っても、「友達」にはならない。「ぼっち達」になる。" この帯の言葉が良すぎて(笑)友達がいないぼっちな人々の話です。自分はぼっちというより音石さんくらいのポジションですがそれでも人の目が怖かったり、というのはわかりますね。一人の居場所が欲しくなるあの感じ。入間さんの本を読むのはこれで二冊目なのですが少し読むのに時間がかかってしまいます。それでも最後にばーっとまとめてくれるので読んでよかったなーとなります。ただ、誰が誰だかわからなくなりそうなので相関図が欲しいなと思いました。笑2013/01/23

らゆ

18
これはもしかしなくとも私のことなのか?ぐへぇ。身に覚えがありすぎて、読んでいて色々と痛かった……。最近リアルで大学の秘密基地モドキから出ていかざるをえなくなった大学生の私には、他人事とは思えない……。『ぼっち』はどこまでいっても『友達』にはなりえない。でも、『ぼっちたち』の空気って、いいんですよね。大学生活と闘うための秘密基地を託された『ぼっち』が、手探りで『友達』を求めて外に出ようとする姿に、心動かされてしまいました……不覚。話が最後に繋がる感じも入間さんらしくてよかったです!なんだかんだ爽やかでした。2011/01/19

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