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内容説明
咲と刻也、二人は予期せぬ形で出会い、物語は始まりました。ですが、それは本当に偶然だったのでしょうか?出会い、想いを育み、共に歩んできた今まで。そこに大きな偽りがあったとしたら―。この出会いは許されぬものだったのです。都和子は決断します。大きな偽りによって歪んでしまった世界を正すことを。―自らの手で咲の命を奪うことを。咲を守りたい刻也、殺さなければならない都和子。二人の哀しくも激しい戦いが幕を開けます。大きな偽り―咲と刻也の秘密とは?そして、二人を待ち受ける運命とは?これが、二人について語る最後の物語となるでしょう。
著者等紹介
御堂彰彦[オドウアキヒコ]
『王道楽土』で第7回電撃ゲーム小説大賞“選考委員奨励賞”を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しぇん
21
再読。完結。最後に今までの話全てを絡めてヴィジョンの能力の矛盾などついてくるとは展開は驚きでした。全ての謎が明かされ、三人が選んだ結末も納得かなと。運命を捻じ曲げるアンティークの話でしたが、運命はやはり強いのだなと2023/11/29
シータ
17
シリーズ最終巻。世界を犠牲にしてでも惚れた女を守ろうとする刻也。最後にして王道中の王道な展開になっていて素晴らしかったです。残酷な運命を回避するために何度も世界を繰り返す刻也に、その行為で世界が歪み始めているからそれを正すために都和子さんがアンティークを使い刻也を止めるため、戦うことになるとはな。都和子さんも立場的にかなり辛い役まわりだよね。止めるならもっと早い段階でラビリンスを用いて刻也と咲を逢わせないようにできたと思うんだけど、それは最後の最後まで都和子さんが刻也の可能性に賭けていた、2020/01/30
END
16
連作短編だったはずの物語が、これまでの人物やアンティークが登場し大長編に!!咲の想いが、都和子さんの決意が、刻也の叫びが、どう転んでもバッドエンドに突き進む様な展開が心に響く。これまでのラブコメパートがあったから余計に悲しくなる。それでも考えうる限り最善の終わり方を迎え、ラストの咲の笑顔にはホッとした。「優しいけど、傲慢」。例え、身を滅ぼしたとしても、手に入れたいもの。純粋で真っ直ぐ過ぎる強い愛情を羨ましく思った。2014/05/22
中性色
12
上書きしますか。というわけで最終巻。前巻もそうだけど今までの展開や道具などがしっかりと活かされた造りの話になっているのは面白い。今回はずっと同じ話を繰り返してるような感じだが、前情報があるかないかでこうも違うんだな。まぁ、全体的に纏まってたとはいえるかな。しいて言うなら前の4章みたいなノリで後日談が見てみたいぐらいかな2018/07/10
いま
9
かならずしもハッピーエンドとは言い切れないけれど、このお話にはこんな終わりがぴったりなのかなと思いました。みんなたくさん迷って、いっぱい傷ついたけどそれでも大切なものは見失わなかった。それが一番大事なことなんだと思います。大好きな登場人物たちがこの後も幸せな日常を送れることを願います。2010/12/08