内容説明
モノが売れない=買わない時代に消費者を動かす、目からウロコのマーケティング戦略とは?「人」と「商品」の関係から、カテゴリーに応じた四つの戦略オプションを分析し、新しいマーケティングモデルを提唱した画期的な書。
目次
第1章 額縁広告から戦う広告へ
第2章 「安い!」は最強のコピーなのか
第3章 マスメディアの自縛と自爆
第4章 「買う気」を高める新法則
第5章 「買う気」を呼び起こすパワーと能力
第6章 次世代のマーケティング人材
著者等紹介
山本直人[ヤマモトナオト]
1964年、東京都生まれ。マーケティング/人材育成プランナー。青山学院大学講師。慶應義塾大学法学部卒業。博報堂に入社後、広告制作、研究開発、人事局での若手育成などを経て、2004年に退職、独立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
maito/まいと
11
同じ業界の者として耳が痛いです(苦笑)もはや山ほど広告を打つ時代は終わり、消費者を見なければ行けない時代。僕らは彼らの行動をどれだけきちんと見ているだろうか、ということを考えさせられる1冊。ただ、この本の内容ですら、すでに少し遅れている(ズレている)ところがあり、そこは実態や感触と相談しながら読んでいく必要がある。それだけ変化している現代に中で見ていくべきところが紹介されており、参考になる。2013/12/24
砂王
3
この本を読んで感じたのは、雇用の流動化という不安と消費意欲の減退には相関性があるのかもしれないと穿った見方が頭をよぎった。けど、実際の個々人の状況は意外と昔と変わってなかったりしたりして。多くの人がインターネットを使うようになって不安増幅装置が心の安定を遠ざけてしまっている。2015/03/11
Kentaro
2
トライアルをしやすくちょっとした興味を持った人の群である換気重視型、マス広告で認知してから購入するまでの時間が長い情報融合型、購入には慎重だが、長期に渡って関心がある消費者生成型、購入に慎重ではないが長期に渡り関心のある群である。この4つの戦略オプション毎に、どう広告アプローチをしていくことで消費者の買う気を換気していくかが解説されている。デジタルであれアナログであれ、お客様に買いたいと思ってもらえるマーケティングには正解がなく、その時のお客様の問題認識に応えられなければいけないんだなあと再認識しました。2018/02/21
エイチロ
2
広告不況について広告代理店、マーケティングコンサルタントの視点から分析した本。慎重度と関与による分類はおもしろいが、結局人材育成の方にテーマをシフトしてしまっており、具体的に買う気にさせるための手法についてはあまり斬新さはないのが残念。2010/06/08
kuroari
2
額縁広告時代の終焉、モンスターヴィークル化したマスメディア、そして著者が提唱する「ABCDモデル」…事業側、広告側に関わらず、少しでも広告やマーケティングに携わる人なら必読の一冊。希望を持つか不安を感じるかは人それぞれだと思うけど、確実に未来へのヒントになる。個人的には第2章のタイトル「「安い!」は最強のコピーなのか」にドキドキ。全くもう、面倒くさい時代になってきたなぁ、なんて嘆いている暇があるなら次の一歩を踏み出したい。2009/08/25