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内容説明
まだ魔法が生活に潤いを与えていた時代。少年ラドとセネマは、騎士の試験を受けるために立ち寄ったとある街で、貴族の少女・エニルと出会う。しかし彼女は、なぜかラドだけにしか見ることができず、生まれた記憶すら持っていなかった。どうやら精霊であるらしいエニル。彼女の記憶を取り戻すため、ラドは共に旅に出ることを決意する。宿り主を持たない精霊エニルが、消えてしまう前に―。電撃文庫が贈る、剣と魔法のファンタジー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
磁石
8
世界観にしても主人公にしてもその目的にしても、なにか色々と物足りない作品。自分の気持ちに従って行動する/例え後悔したとしても私心を殺すより何倍もいい/子供は子供らしく我が儘を貫くべきだ。そう説きたいのなら、もう少し今生きている社会からの圧力を書くべきだった。王女である以上、そうさせているのは己の頑なさだけではないだろうに。魔法だけでは解決できない人の業と欲が足りない。その手の段階を踏んで欲しかった。2015/11/28
ねこのみー
1
雰囲気はいいけど、消化不良感が強い。もっとイベントひとつひとつをじっくりやるべきだった気がする。小屋での話はよかったし、面白くなりそうな要素もあるのに惜しいな。
鰐雨
1
まさかの巻頭イラストでネタバレ。イラストは可愛いんだけどねぇ……。デザインも鎌部さんだし、編集の本気が垣間見える。で、肝心の内容だが、場面場面はしっかり面白いのに、駆け足で「やりたい要素」を次々にクリアしてる所為か、全体的に深みに欠ける。著者の思惑は知る由もないが、とにかくそう見える。パデウカで1巻、シャラシエと小屋でもう1巻、アルボルトで最後にもう1巻――の3巻に分けて、ページ数が足りない分は師匠との森での生活でも合間合間に書いていけば、それなりに面白くなるんじゃないかなぁ、とか思いながら読んでた。2012/04/07
ごんぞう
0
古本屋で見かけて購入。 よくある王道ファンタジーものかと思ったのですが、魔法の描写などが自分の好みにがっちり合っていて、分厚い本でしたが最後まで読み切ってしまいました。 主人公たちの会話にくすりと笑ってしまうこともしばしば。 最近読んだ本の中では久しぶりに大当たりでした! こーいうのまた読んでみたい。2015/04/16
ねんこさん
0
ラド達が旅に出た経緯は断片的にしか描かれておらず、旅の終わりはいつなのかも不明で、旅の途中で巻き込まれたとある事件の部分だけを抜粋してまとめた様な体裁。それなりに楽しめたけど、消化不良感は否めない。2013/07/06