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内容説明
初陣で勝利を飾り帝都へ凱旋したオルバ。都では皇帝の専横が目立ちはじめていた。反皇帝派の不穏な噂を耳にしたオルバは、真相を探るため建国祭の大剣闘大会に出場することになる。反皇室派のほかにも、ガーベラからの使者ノウェ、ビリーナに敵意を燃やす皇太子の義妹イネーリ、オルバを操ろうとするフェドムなど、帝都は様々な思惑の坩堝と化す。そんな中、オルバは皇太子と剣闘士、二つの役割の間で揺れ動く。一方、ビリーナはオルバへの複雑な想いと、異国の姫という立場の間で思い悩む。はたして二人の関係と帝都を舞台にした政争の行きつく先は―。
著者等紹介
杉原智則[スギハラトモノリ]
3月生まれ。鹿児島県出身(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まりも
18
今回も面白かった。王子と剣闘士の立場を利用して大会の裏で進んで行く陰謀に探りを入れる主人公の有能さ具合がすごい。二つの立場にいる事で生まれる葛藤、スリルがあるからこそ読んでいて引き込まれますね。後半からの怒涛の展開も良い。前回かなり空気感が強かったイネーリ、ビリーナ共にいいポジションについたな。女の戦いっていいですね笑 国王は何を考えているのか、主人公を取り巻く陰謀がこれからどう動くのかたのしみです。2014/01/16
佳蘋(よし)
8
一々ツボにグリーンヒットした作品。気になるのは、剣闘で負けたら、どうするつもりだったんだろうオルバさん?2011/12/10
ぽいふるん
6
安定した骨太さ。もう少しイラストが好みだったらなぁと残念2014/03/10
ノイス
6
相変わらず隙のない文体にぶれない展開。国単位の壮大なミステリーを読んでいる気さえした。早くも登場人物が急速に増えつつあるが、新旧問わずキャラを無駄にしないでうまく物語を回している。次のアークスはどんな男かな。2013/10/02
マッチ
5
ビリーナの命が狙われる策略と、貴族首謀のメフィウスへの反逆を知り、皇子ギルを演じ続けていたオルバは、情報収集のため自ら剣闘会に鉄の虎オルバとして参加することにーー。後半からラストにかけての盛り上がりに、夢中になりました。やっぱりライトノベルを読んでいる感覚にはならないくらいの重厚感がありますね。オルバがビリーナの前ではしどろもどろになるのが微笑ましい。「次はーー俺が狙われるかもな」に痺れました。ただ、文書で状況を説明しすぎていて読みにくい箇所が多々ありました。もっとキャラたちの会話を活かせばいいのになぁ。2012/12/16